動物図鑑・カヤネズミ

カヤネズミ さんのプロフィール



動物図鑑・カヤネズミ

カヤネズミ

齧歯目 ネズミ科
学 名 Micromys minutus
英 名 Harvest Mouse / Eurasian harvest mouse
分布域 ユーラシア北部や日本など
生息環境 湿気のある草原や低木林など
体 長 5.5~7.5cm 程度
尾 長 5~7cm 程度
体 重 4~8g 程度

カヤネズミはヨーロッパからアジア北部に分布している小型のネズミで、北西スペインからヨーロッパ、中央アジアを経て、モンゴル、シベリア、朝鮮半島などに広く分布し、北緯45~60度辺りにかけて帯状のように分布している。

また、孤立した集団が中国南部やミャンマー北部、インドのアッサム地方などにも分布しているほか、南西諸島では見られないとも言われているが、国内では宮城辺りから南に分布している。

ネズミの中では体は小さく、背中はオレンジ色や茶色、褐色や赤褐色などで、腹部は白っぽい。
目と耳は大きく、尾は長くて裸出し、ものに巻きつけることができる。
また、冬毛は夏のものに比べて、やや太くて長くなる。

カヤネズミは、背の高い草のある草原やヨシ場、草場が点在しているような低木林などに生息している。
また、山林に繋がる農地や水田、穀物畑などにも生息しているが、これは人の進出によるもので、元来は背の高い草のある河川や湖沼近くの湿気の多いところに生息している。

昼夜共に活動するが、特に夕方から夜間には活発に動きまわる。
また、冬の間は一日中活動しているが、夏には夜行性になる傾向があると言われている。

種子や草類、果実や穀物などを食べるが、アリやバッタ、イナゴなどの昆虫やその幼虫なども食べる。
季節によって様々なもの食べるが、食料の少ない冬には穀物のサイロなどで干草を食べたり、食料品店に入ったりすることもある。

繁殖期は5~10月頃だが、天候などの条件がよければ、12月まで続くと言われていて、地域によっては年に2回繁殖する。
妊娠期間は20日程で、1産1~13子、普通は3~8子を出産し、5~6子が多い。

生まれたばかりの子どもの体重は1g程で、目は閉じている。
1週間から10日程で目が開き、この頃には離乳する。
子どもは2週間ほどで巣を離れ、雌雄共に40日程で性成熟する。

巣は背の高いイネ科の植物などを利用して、地上から1m程の高さのところに直径6~13cm程のボール状の巣をつくる。
この巣は鳥の巣に似ているが、小枝などの巣材を運んできて巣をつくる鳥に対して、カヤネズミは周りの葉を利用し、これらを細かく裂いて、丸めてつくる。

飼育下では4年から5年近くの寿命をもっているとされているが、野生での寿命は長くて1年半程度と言われている。
主な原因は、キツネタヌキ、イタチやヘビ、フクロウなどの猛禽類に襲われるほか、雨天による寒さや霜なども原因となっている。

国内にもカヤネズミ(M.m. japonicus)は分布しているが、国内に生息しているネズミの中ではもっとも小さい。

生息環境や食性などは大陸に分布しているものと変わらず、河川敷や休耕田、背丈の高い草原や沼沢地などに生息していて、イネ科の植物が密生した、湿気のあるところに多く見られる。

カヤなどの茎に、地上から0.6~1m程の高 さのところに直径10cm程度のボール状の巣をつくり、種子や草類、穀物などのほか、バッタなどの昆虫を食べる。

九州など南部の地域での繁殖は、春から初夏と、秋から初冬にかけての2回見られるが、関東などでは夏に見られる。

カヤネズミは以前はどこにでもいた動物だが、近年では開発による草地や水田、河川敷などの減少によって、現在では全国的に生息地が減少していいる。
それに伴い、カヤネズミの生息数も著しく減少していて、自治体によっては絶滅危惧種に指定されているほか、他の自治体の多くでも純絶滅危惧種に指定されるまでに減少している。




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 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。
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