シマクサマウスはモロッコ、アルジェリア、チュニジアなどの沿岸域に分布しているネズミの仲間で、幾つかの集団がアトラス山脈北西部などに生息している。 毛色は茶色を帯びたようなクリーム色や明るい茶色のような感じで、背側には暗色の筋が何本か見られる。 また、体重は平均すると30g程で、腹面は白く、尾にはほとんど毛が生えていない。 標高1000m位までのサバンナや草原、砂丘や低木林などに生息しているが、草が茂っている所に多く見られ、耕作地などにも生息している。 夜間に活動すると言われているが、シマクサマウスは昼間も活動し、特に早朝と夕暮れには活発に動きまわる。 また、小さな群れが観察されているが、多くは、繁殖期以外は単独で生活していると考えられている。 巣は、地表近くに草や葉を使って球形ものをつくり、巣の周りには餌場への通路がつくられている。 主に草類や木の葉、木の根や種子、果実などを食べるが、昆虫なども食べることがある。 繁殖は雨季に見られ、3週間ほどの妊娠期間の後、1産1~12子、平均して5~6子を出産する。 生まれたばかりの子どもの体重は3g程で、生後1週間ほどで目が開く。 雌は8週間、雄は10週間程で性成熟するが、親と同じ大きさに成長するには5ヵ月程かかる。 外敵は猛禽類や大型のヘビなどの他、マングースやジャッカル、チーターなどで、危険を感じると他の動物が掘った穴などへ逃げ込むが、背中の模様は保護色の役目を果たしているとも考えられている。 寿命は飼育下で3~4年程度、野生では6ヶ月を超えることが知られている。 尚、シマクサマウスは繁殖も容易で、現在のところ絶滅の恐れはないとされている。 ネズミ科の動物へ / このページの先頭へ |
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シマクサマウス