動物図鑑・シフゾウ

シフゾウ さんのプロフィール



動物図鑑・シフゾウ

シフゾウ

偶蹄目 シカ科
学 名 Elaphurus davidianus
英 名 Pere David's Deer / Milu
分布域 野性状態は不明
 (おそらく中国東北部から中央部辺り)
生息環境 野性状態は不明
体 長 180~220cm 程度
尾 長 25~50cm 程度
体 重 150~210kg 程度
 IUCNによる保存状況評価 / 野生絶滅種 (EW)

シフゾウは一見してウシ科のレイヨウ類にも見えるが、シカの仲間で、体の大きさはニホンジカよりも大きく、アカシカよりは少し小さい。

毛色は、夏には赤褐色で短く、冬には灰褐色で長くなり、背中には黒っぽい縞が見られる。
頭部は長く、眼下線はよく発達していて、離れていてもよく目立つ。

四肢は長く、蹄は大きくて左右に広がっている。
また、尾もほかのシカよりも長い。
角は雄だけがもっていて、雄の喉から首にかけてはタテガミや長い毛が見られる。

全体に特徴のある体つきをしていて、「蹄はウシに似ていて、首はラクダに似る。また、角はシカのようであり、尾はロバに似ている」ことからシフゾウ(四不像)と呼ばれるが、「角がシカで尾がウマ、鼻がウシで体がロバに似ている」などとも言われていて、この四つの動物については諸説がある。

いずれにしても、シフゾウは特徴のある動物だが、野生種は既に絶滅してしまっている。
現存しているシフゾウはヒトコブラクダのように家畜種として見られるのではなく、飼育していたものを再導入した形で残っている。

シフゾウは、1865年、北京の南苑で飼育されていたものを、英名にもなっているフランス人宣教師であるダビット神父が見つけたとされるが、その時には既に野性のシフゾウは絶滅していたとされていて、野生状態での分布域や生息状態など、詳しいことはわかっていない。
その後ヨーロッパに持ち込まれたものは数を増やしたが、中国で飼育されていたものは1894年の運河の洪水と、1900年の義和団の乱のために絶滅している。

このような状況の為、元来の分布域などは分かっていないが、中国東北部から中央部辺りにかけて分布していたのではないかと考えられている。

また、シフゾウは草類を主に食べるが、水生植物も好んで採食し、蹄は大きく、湿地にも適していることなどから、野生状態ではアフリカに生息しているシタツンガのように、河川や湖沼などの周辺を好んで生息していたのではないかとも言われている。
実際、シフゾウは水に入ることを厭わず、泳ぎもかなりうまい。

生態などについても元来の様子は分からないが、再導入された半野生状態のものは、群れをつくって生活している。
また、群れは繁殖期以外は雌雄が別のものをつくって生活している。

一夫多妻で、繁殖期の雄は雌をめぐって激しく争う。
妊娠期間は270~300日程で、1産1~2子、普通は1子を出産する。

生まれたばかりの子どもの体重は11kg程度で、4~5月に生まれている。
子どもには他のシカのように斑点が見られ、10~11ヵ月程度の授乳期間がある。

雌雄共に2年を過ぎた頃に性成熟すると言われているが、14ヵ月程で成熟するとも言われている。
飼育下での寿命は23年を超えたものが知られているが、平均すると15~20年程度と考えられている。
また、外敵はトラヒョウなどであったと考えられているが、これについても詳しいことは分かっていない。

国内の動物園でも飼育例の少ない珍しい動物だが、1985年頃から中国に再導入されたものは、徐々に個体数を増やしているとも言われている。
尚、現在シフゾウは国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、野生絶滅種(EW)としてレッドリストに指定されている。




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 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。
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