動物図鑑・ブラックバック

ブラックバック (インドレイヨウ)  さんのプロフィール



動物図鑑・ブラックバック

ブラックバック

(インドレイヨウ)
偶蹄目 ウシ科
学 名 Antilope cervicapra
英 名 Blackbuck
分布域 パキスタン、インド、ネパール
生息環境 主に山岳地帯
体 長 100~150cm 程度
尾 長 10~17cm 程度
体 重 25~45kg 程度
 IUCNによる保存状況評価 / 準絶滅危惧種 (NT)

ブラックバックは美しいレイヨウで、その名の通り背面が黒く、腹部や四肢の内側、目のまわりなどは白い色をしている。
但し、背面が黒いのは成熟した雄の方で、雌や若いものでは、雄の黒い部分が黄褐色や茶色をしている。

体色の違いの他、角は雄のみにあるので、遠くからでも雌雄の判別は容易に出来るが、雄の角は長さ45~70cm程度で真っ直ぐと伸びている。
また、この角はコルクの栓抜きのようにねじ曲がっていて、極めて特徴的な形をしている。

ブラックバックはパキスタンやインド、ネパールなどの草原地帯に生息しているが、半砂漠地帯や乾燥した落葉広葉樹林などの森林地帯でも見られる。

普段は15~50頭程度の群れを作って生活しているが、時に百頭を超す大きな群れを作ることがある。
少数の群れでは、普通は1頭の雄によって複数の雌とその子ども達が率いられているが、若い雄だけの群れや、雌とその子どもからなる群れなども見られる。

また、大きな群れでは何頭かの雄によって率いられているが、群れが大きくなりすぎると分散し、夏の暑い時期にも群れは小さくなると言われている。

雄は縄張りを示すために尿などで臭いをつける習性があるが、ブラックバックは眼下部にある臭腺(眼下腺)が発達していて、ここからの分泌物でも臭いをつける。

草食性で主に草を食べ、採食は日中に行うが、午後の日差しの強いときなどは木陰などで休んでいることが多い。
また、水は毎日飲み、河川など、水源のある地域を好む傾向がある。

ブラックバックはかなりの速度で走ることができ、ヒョウオオカミなどの外敵に襲われたときなどは、高く跳躍しながら走って逃げる。
この速度は時速80km程にもなると言われているが、ブラックバックは持久力にも優れ、かなりの距離を走り続けることができる。

また、警戒心の強い動物で、常に周囲に注意を払っていて、人などが近寄るとすぐに逃げてしまう。
これは動物園などでも同じで、人の姿を見るとすぐ遠くに行ってしまう。

ブラックバックには決まった繁殖期は見られないが、繁殖は3~4月と8~10月の間に多く見られる。
一夫多妻で、雌は妊娠期間5~6ヶ月程で、1産1~2子、ふつうは2子を出産する。

生まれたばかりの子どもの体重は3.5~4kg程で、1年半から2年近くの離乳期間がある。
別名・インドレイヨウとも呼ばれ、飼育下での寿命は15年程度と言われている。

かつては数百頭の群れを成すこともあったブラックバックも、近年の開発による生息地の破壊や、食用や角を目的とした乱獲などにより、生息数が減少している。

主な外敵だったインドチーターは既に絶滅してしまっているが、ブラックバックもかつてはバングラディシュでも見られたが、既にこの地域では絶滅してしまっている。

現在、ブラックバックは国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、準絶滅危惧種(NT)としてレッドリストに指定される状況になってしまっている。
地域によっては保護活動が行われているが、全体としては減少傾向にあると言われていて、更なる生息数の減少が心配されている。

尚、ブラックバックには次の2亜種がいるとされているが、別種ではないかとも考えられている。
 ・Antilope cervicapra cervicapra (インド南部や東部、中央部など)
 ・A. c. rajputanae (インド北西部など)

このほか、ブラックバックはアルゼンチンやアメリカ合衆国に移入されている。



Private Zoo Gardenは、国内の動物園で会える動物たちを紹介している、インターネット動物園です。
 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。
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