動物図鑑・ハイイロギツネ

ハイイロギツネ (キノボリギツネ) さんのプロフィール



動物図鑑・ハイイロギツネ

ハイイロギツネ (キノボリギツネ)

食肉目 イヌ科
学 名 Urocyon cinereoargentus
英 名 Gray Fox
分布域 カナダから南アメリカ北部
生息環境 森林や低木林のほか、木の多い岩地など
体 長 49~70cm 程度
尾 長 28~45cm 程度
体 重 3~8kg 程度

ハイイロギツネはカナダ南部からメキシコを経て南アメリカ北部のベネズエラとコロンビアなどに分布し、主に森林や低木林など、樹木の多いところを好んで生息している。

毛色は背中から体側部、尾は灰色で、胸や足の内側、腹部は白っぽい。
また、首の側面や尾の裏側などのほか、灰色の背と腹部の白色との間は黄褐色をしている。
尾は毛がふさふさとしていて臭腺があり、背中や尾の正中線は黒くなっている。

主として夜行性の動物で、昼間は巣穴などで休み、夕方になると活動を始める。
巣穴はあまり土を掘って作ることはなく、岩のくぼみや岩穴、木の洞などを利用することが多く、時にはマーモットの仲間であるウッドチャックが使った巣穴を拡大して使うこともある。

また、イヌ科の動物はほとんど木登りをすることがないが、ハイイロギツネは他のイヌ科の仲間に比べて木登りがうまく、よく木に上ることがある。
もちろん、ネコ科の動物のように巧みな木登りは出来ないが、この特別な能力の為、別名をキノボリギツネなどと呼ばれることがあり、10m近くの高さの木の洞などを巣穴に利用することもある。

主に森林地帯などに生息しているが、森林と農地が混在しているようなところにも多く見られるほか、標高3000m程の高地にも姿を見せる。
普段は単独で生活しているが、繁殖期や子育ての間は家族単位で生活し、夫婦仲がよいと言われている。

主にウサギなどの小動物や鳥、昆虫などを食べるが、リンゴなどの果類もを食べる。
また、ハイイロギツネはほかのキツネ類よりもトウモロコシのような植物質のものを好むと言われていて、地方によっては穀類や果実などが主食となっていることもある。

平均的な行動範囲は2平方kmと言われているが、生息環境や食糧事情などによって1~7平方km程の幅があり、毎日この一部を歩き回って採食している。

普通は一夫一婦で、繁殖は地域によって異なるが、12~3月頃に見られる。
妊娠期間は53~63日程で、1産1~7子、普通は3~4子を出産する。
生まれたばかりの子どもの体重は85g程で、3~4週間の授乳期間があるが、育児は雌雄が共同して行われる。

長いものでも6週間程で完全に離乳し、雌雄共に10~12ヶ月程で性成熟し、1~1年半で独立して分散していく。
野生での寿命は6~8年、飼育下では6~12年程度と言われている。

ハイイロギツネは養鶏農家などから害獣として扱われることがあるほか、アカギツネなどよりも敏捷と言われているが、ボブキャットコヨーテオオカミ、大型の猛禽類などの外敵に襲われることもある。


尚、ハイイロギツネは分布域が広いこともあって、次の16亜種に別けられている。
 ・Urocyon cinereoargenteus cinereoargenteus (アメリカ合衆国東部)
 ・U. c. borealis (ニューイングランド地方)
 ・U. c. californicus (カリフォルニア州南部)
 ・U. c. costaricensis (コスタリカ)
 ・U. c. floridanus (テキサス州からフロリダ州に至る湾岸地域)
 ・U. c. fraterculus (ユカタン半島)
 ・U. c. furvus (パナマ)
 ・U. c. guatemalae (メキシコ南部からニカラグア)
 ・U. c. madrensis (メキシコのソノラ州南部やチワワ州南西部、ドゥランゴ州北西部)
 ・U. c. nigrirostris (メキシコ南西部)
 ・U. c. ocythous (グレートプレーンズ中央部)
 ・U. c. orinomus (メキシコ南部)
 ・U. c. peninsularis (メキシコのバハ・カリフォルニア州)
 ・U. c. scottii (アメリカ合衆国南西部とメキシコの北部)
 ・U. c. townsendi ( カリフォルニア州北部とオレゴン州)
 ・U. c. venezuelae (コロンビアとベネズエラ)

この他、ハイイロギツネは、家禽などを襲うことがあることから害獣として駆除されたりするが、現在のところ絶滅の恐れはないとされている。



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 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。
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