ヒノマルチョウはスズメ程の大きさの小鳥で、赤と緑にはっきりと色分けされた鮮やかな色をしている。 分布域 ヒノマルチョウはニューカレドニアの固有種で、島の全土に分布している。 形態 体はメジロかスズメ程の大きさで、全長は12~13cm程度。 頭部から胸にかけては鮮やかな赤色で、尾羽も同じ赤色をしている。 その他は緑色で、全体にはっきりと色分けされている。 雌雄ともに同色で、嘴は黒く、足は赤みを帯びているが、雄の方が頭部の赤い部分が多く、全体に鮮やかな色をしているとされている。 生態・生活 ヒノマルチョウは湿った森林や低木林などに生息しているが、低木のある草地や耕作地などでも見られる。 繁殖期以外は群れで生活していて、藪地や、時には市街地でも見られる。 主に草本の種子や穀類などを食べるが、昆虫類も食べる。 繁殖・寿命 ヒノマルチョウは1年を通して繁殖し、年に3回ほど繁殖することもある。 繁殖形態は分からないが、巣は樹洞などが利用されるほか、建物の隙間などにも営巣する。 飼育下では、雌は3~6個ほどの卵を産み、抱卵は雌雄によって行われる。 卵は12~14日程で孵化し、3週間ほどで巣を離れるようになる。 その後も3週間ほどの間は親と一緒に生活していて、やがて独立するようになる。 雌雄ともに9か月ほどで性成熟するが、完全に成熟するには1年ほどはかかる。 また、野生下での詳しい寿命は分かっていないが、飼育下では7年程度の寿命があると言われている。 保護状況・その他 ヒノマルチョウはニューカレドニアだけに分布しているが、持ち出しが厳しく管理されていることもあり、現在のところ絶滅の恐れはないとしている。 ところで、「ヒノマルチョウ」とは変わった名前だと思うが、本種のほか、セイキヒノマルチョウ(Erythrura cyaneovirens ・ Red-headed parrot finch)やフィジーヒノマルチョウ(Erythrura pealii ・ Fiji parrot finch)など、カエデチョウ科のセイコウチョウ属(Erythrura属)の中の、頭部の赤いものを「ヒノマルチョウ」と呼んでいる。 はっきりとした名前の由来は分からないが、赤い頭部が「日の丸」のように見えることから付けられているのだろうか。 尚、ヒノマルチョウには亜種は認識されていない。 カエデチョウ科の鳥へ / このページの先頭へ |
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ヒノマルチョウ