動物図鑑・マタマタ

マタマタ さんのプロフィール



動物図鑑・マタマタ

マタマタ

カメ目・ヘビクビガメ科
学 名 Chelus fimbriatus
英 名 Mata mata
分布域 南アメリカ北部から中央部
生息環境 河川や沼など
甲 長 40~45cm 程度
体 重 15kg 程度

マタマタはエクアドルやガイアナ、コロンビア東部、ブラジル、ペルー東部、ボリビア北部など、南アメリカ北部から中央部にかけて分布しているヘビクビガメ科のカメで、本種のみでマタマタ属を形成している。

マタマタは固体や地域によって形態や体色に変化があるが、いずれも特徴的な体つきで、背甲は中央と左右が盛り上がっている。
体色はふつう灰色を帯びたような茶色で、頭部は平たく、吻は突き出している。
眼は小さく、よく見ないと分からないほどで、首は長く、頭部と首は引っ込めるのでなく、甲羅の間に横にしていれる。

「マタマタ」とは現地の言葉で「皮膚」という意味であるが、首や四肢には房状の小さな突起があり、口は大きく、耳の後ろまで裂けている。
また、成長した個体の甲羅にはしばしば水草などが付いていて、じっとしていると石のようで、周りに溶け込んでしまっている。

流れの緩やかな河川や沼地などに生息し、水から上がることは極めて希で、ほとんど水中生活をおくっている。
呼吸は首を伸ばして、鼻の先だけを水面から出して行うことが多い。

主に小魚や甲殻類などを食べるが、近づいてきた獲物を大きな口で吸い込むようにして食べる。
その後、一緒に吸い込んだ水などは吐き出して、餌だけを飲み込んでしまうが、獲物は体の小さな突起を餌と間違えて近づいてくると考えられている。

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