ギニアエボシドリは全体に緑色の綺麗な鳥で、目の周りが赤く、離れていてもよく目立つ。 群れで生活していて、主に樹上生活をしている。
ギニアエボシドリの分布域・生息環境 ギニアエボシドリは、西アフリカから中央アフリカにかけて広く分布していて、セネガルからギニア、ガーナなどを経て、中央アフリカやコンゴ民主共和国、アンゴラ北部などに分布している。 平地から標高1100m辺りにかけての森林や二次林などに生息しているが、果樹園などの耕作地周辺にも多く生息している。 ギニアエボシドリの大きさ・特徴 ギニアエボシドリは中型の鳥で、尾を含めた全長は40~45cm程の大きさがある。 頭頂の羽毛は長く、名前のように、烏帽子のように直立している。 雌雄ともに同色の鳥で、頭部や胸、背部は緑色をしているが、翼や尾は濃い紫色のような色をしている。 また、風切羽(初列風切)は深い紅色をしていて、飛ぶとよく目立つ。 目の周りが赤いことが特徴で、このアイリングは離れていてもよく目立つ。 嘴も赤っぽい色をしていて、嘴の基部から目にかけては白と黒の羽毛があることも特徴になっていて、黒い羽毛の下方には更に白い筋が見られる。 但し、亜種によっては黒い筋の下方にある白い筋が見られない。 ギニアエボシドリの生態・生活 ギニアエボシドリは、平地から低山地にかけての森林や二次林などに生息していて、耕作地周辺にも生息している。 単独やペアで見られることもあるが、ふつうは群れをつくって生活していて、大きいものでは30羽ほどの群れも見られる。 日中に活動し、主に果実類を食べるが、花や芽などのほか、昆虫類やカタツムリなども食べる。 主に樹上生活をしているが、生息地では、羽毛の色は保護色になっていて見つけづらくなっている。 縄張り意識が強く、一年を通して同じ地域に留まっているが、餌の状況によっては長距離を移動することもある。 ギニアエボシドリの繁殖・寿命 ギニアエボシドリの繁殖期は雨期のはじまり頃だが、繁殖期には地域によって差がある。 一般に5~6月に見られるが、地域によっては12~翌年2月の間に繁殖することもある。 繁殖は一夫一婦で行われ、巣は小枝などを用いて樹上につくられる。 雌はふつう2~3個の卵を産卵し、抱卵は雌雄によって行わる。 卵は3週間ほどで孵化するが、ヒナには羽毛が生えておらず、孵化後ひと月からひと月半ほどで羽毛が生え揃う。 この頃には巣を離れるようになり、雌雄ともに1~2年で性成熟する。 寿命については詳しく分からないが、野生下での寿命は5~9年程度と言われている。 ギニアエボシドリの保護状況・その他 ギニアエボシドリは分布域が非常に広く、現在のところ絶滅の恐れはないとされている。 果樹園などを荒らすことから害鳥として駆除されることもあるが、分布域ではふつうに見られ、個体数は安定していると考えられている。 尚、ギニアエボシドリには次の亜種が認識されている。 Tauraco persa persa コートジボワールからガーナ、カメルーンなどに分布する基亜種 T. p. buffoni セネガルからリベリアに分布する亜種で、嘴の基部から目にかけては白い羽毛があるが、目の下には白い線が見られない T. p. zenkeri カメルーン南部からガボンやコンゴ民主共和国、アンゴラ北部など |
|
●エボシドリ科の鳥へ ●このページの先頭へ |
|
Private Zoo Gardenは、国内の動物園で会える動物たちを紹介している、インターネット動物園です。 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。 |
このページの先頭へ |
ギニアエボシドリ