シロフクロウはフクロウ類の中では大型で、成長した雄は全身が殆ど白色をしている。 若い雄や雌では暗褐色のしま模様があり、幼鳥では灰色がかっている。 足の指まで羽毛が生えており、黒いくちばしのまわりも羽毛で覆われている。 虹彩は黄色で、シロフクロウは雌の方が雄よりも体が大きい。 北極圏のツンドラ地帯に分布し、冬期は少し南に下る。 草原や湿地帯、岩場などの開けた場所に生息しているが、海岸や農地などでも見られる。 シロフクロウは冬鳥として北海道に渡来するが、秋田や岐阜、鳥取、石川などの本州の一部でも見られることがある。 また、北海道では夏でも稀に見られる。 普段は単独で生活し、主に早朝と夕方に活動するが、シロフクロウはフクロウ類の中では珍しく、日中も活動する性質がある。 これは、北極圏の夏が白夜のためであると考えられているが、獲物を探すときは岩の上や木の切り株など、見通しよい場所にとまって獲物を探す。 主に小型の哺乳類や鳥類などを食べるが、特にレミングなどのネズミ類は重要な食料となっている。 シロフクロウはの雄は、普通一羽の雌とつがいになるが、時に複数とつがうこともある。 春にツンドラの高台にある岩場などに巣をつくり、4~7個の卵を産む。 卵は雌が抱卵し、約32日で孵化する。 野生での寿命は9年程度と思われる。 シロフクロウはワシミミズク属に分類されるが、シロフクロウ属という独立した属で扱われることもあり、この場合は学名はが「Nyctea scandiacus 」となる。 尚、生息地の開発などによってシロフクロウの生息数は減少していて、国際自然保護連合では、現在、絶滅危惧種(VU)として指定している。 フクロウ科の鳥へ / このページの先頭へ |
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シロフクロウ