アオコブホウカンチョウはキジ目に属している鳥で、コロンビアだけに分布している。 雄の嘴の付け根には青いコブがあり、名前の由来になっているが、詳しい生態などは分かっていない。 分布域 アオコブホウカンチョウは南アメリカのコロンビアだけに分布する固有種で、コロンビアでも北部でのみ生息している。 現在はその分布域も分断していて、限られた地域だけに生息している。 形態 全長は82~93cm程で、国内で見られるダイサギと同じの程の大きさがある。 嘴は黄色っぽい色をしているが、雌雄ともに全体に黒い色をしている。 また、尾羽の先は白く、雄の嘴の付け根には青いコブが見られる。 生態・生活 自然下での生態や生活の様子などについては詳しく分かっていないが、アオコブホウカンチョウは低地から低山地の森林や湿地などに生息している。 主に地上で採餌し、落下果実や木の実などのほか、昆虫類なども食べる。 繁殖・寿命 繁殖期は12月から翌年の4月頃で、一夫一婦で繁殖すると言われている。 巣はつる植物などを伴う樹上に木の葉や木の枝などを用いて大きなものがつくられ、雌はふつう2個の卵を産むと言われている。 寿命についても分かっていないが、飼育下では20~25年ほどの寿命があるのではないかと考えられている。 保護状況・その他 アオコブホウカンチョウは分布域が限られているにも関わらず、狩猟や近年の開発などによって生息地が減少し、それに伴って個体数も減少している。 保護区の設立や一部の動物園などで繁殖が試みられているが、現在、国際自然保護連合(IUCN)では絶滅危惧種に指定している。 指定種の中でも最も懸念される絶滅危惧IA類(CR)に指定されていて、現状のままだと100年以内には絶滅するとも考えられている。 尚、アオコブホウカンチョウに亜種はいないとされていて、かつては亜種とされていたキコブホウカンチョウは、現在は独立種(Crax daubentoni)として捉えられている。 キジ科の鳥へ / このページの先頭へ |
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アオコブホウカンチョウ