ベニマシコ さんのプロフィール |
ベニマシコ |
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スズメ目・アトリ科 | ||||
学 名 | Uragus sibiricus | |||
英 名 | Long-tailed Rosefinch | |||
分布域 | 日本では北海道などでは夏鳥、本州より南では主に冬鳥として見られる | |||
生息環境 | 藪のある草原や湿原、河川や海近くの藪や低木林など | |||
体 長 | 14~15cm 程度 | |||
翼開長 | 20~21cm 程度 | |||
体 重 | 14~18g 程度 | |||
ベニマシコはアトリ科に属する小鳥で、北海道などでは夏鳥、本州より南では、主に冬鳥として見られる。 分布域 ロシア東部から中国北部、朝鮮半島などで夏を過ごし、冬には中央アジアや中国中部、日本の本州以南などへ移動して越冬する。 国内では、北海道や青森県下北半島で繁殖する夏鳥で、本州より南では冬鳥として見られる。 形態 体はスズメ程の大きさだが、属名のUragusは「尾が目立つ」の意味で、尾はやや長い。 また、ベニマシコは、漢字表記で「紅猿子」と書かれるが、これは猿(マシラ)の顔が赤い色をしていることから付けられていて、名前のように、雄の羽毛は鮮やかな色をしている。 雄は全体に赤色を帯び、腹側は鮮やかな赤色をしている。 夏羽では更に赤みが強くなるが、頭部はピンク色のような色で、頬にも同じ色の大きな斑がある。 雌は雄とは違って、全体に落ち着きのある色合いで、オレンジ色や灰褐色のような色をしている。 頭部から背、喉から胸などには暗色の斑があり、全体に縞模様のように見える。 また、雌雄ともに翼や尾羽は暗色で黒っぽく、翼には二本のはっきりとした白い筋があり、離れていてもよく目立つ。 生活 本州より南では、10月下旬から4月頃まで見られ、山麓や丘陵、林縁などの他、河川沿いの藪や低木林のほか、耕作地の周辺にも生息している。 また、種子を多く付けた樹木があれば、都市部の公園などでも見られ、時に海岸でも見ることができる。 繁殖期以外は小さな群れで生活しているが、単独でいるものもしばしば見られる。 樹上や地上で昆虫類や種子類などを食べるが、繁殖期には昆虫類、越冬期には草木の実や種子などを主に食べる。 優しい声でさえずり、その声はカワラヒワよりも小さいように聞こえる。 繁殖・寿命 国内では北海道や下北半島で繁殖し、低木が散在する草原や湿地、河川や海に近い藪や低木林などに生息している。 繁殖期は4~7月に見られ、繁殖は一夫一婦で行われる。 巣は低木の枝に椀状のものをつくり、巣の周りには縄張りが主張される。 巣は枯れ草や樹皮、細根などでつくられていて、雌は3~5個の卵を産む。 抱卵は雌雄で行われ、2週間ほどで孵化する。 また、ベニマシコの寿命については分かっていないが、野生下では、5~10年の寿命があるのではないかと考えられている。 保護状況・その他 国際自然保護連合では、現在のところ、ベニマシコに絶滅の恐れはないとしている。 しかし、国内では生息数が減少傾向にあり、自治体によっては準絶滅危惧種などに指定している。 尚、ベニマシコには、次の亜種が認識されている。 Uragus sibiricus sibiricus ロシア北東部やモンゴル北部、中国北東部などで繁殖する基亜種 U.s. henrici チベット東部や中国西部 U.s. lepidus 中国北中部で繁殖 U.s. sanguinolentus 樺太南部から北日本 U.s. ussuriensis ロシア南東部から北朝鮮,中国北東部など このページの先頭へ |
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