ヘルメットガエルさんのプロフィール |
ヘルメットガエル |
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カエル目・レプトダクチル科 | ||||
学 名 | Calyptocephalella gayi / Calyptocephalella caudiverbera | |||
英 名 | Wide Mouth Toad / Helmeted Water Toad | |||
分布域 | チリ、アルゼンチン | |||
生息環境 | 河川や湖など | |||
全 長 | 10~20cm 程度 | |||
体 重 | 200~500g 程度 | |||
IUCNによる保存状況評価 / 絶滅危惧種 (VU) | ||||
ヘルメットガエルはチリの中部・南部やアルゼンチンなどに分布している大型のカエルで、ヘルメットガエルだけで1属1種を形成している。 体はがっしりとした感じで、体色は黄色や茶色、赤褐色、緑色など変化があり、不規則な暗色の斑があるが、年のいったものは灰色を帯びてくる。 頭部は大きくて硬いが、ヘルメットガエルの頭部の皮膚は骨と密着していて、骨化したように硬いことが名前の由来とされている。 また、鼓膜ははっきりとしているほか、前足には水かきがないが、後ろ足は水かきが発達している。 体は雌の方が大きく、大きい雌だと全長30cm程に成長するが、雄は12cm程度と言われている。 ヘルメットガエルは川や湖沼、池などに生息する水棲のカエルで、水から上がることはほとんどなく、水底の泥などに潜っていることが多い。 低地から、標高500m辺りまで見られ、昼夜共に活動する。 水生昆虫や魚類、小型のカエル等を主に食べるが、ネズミや小型の鳥など、口に入るものなら何でも食べる。 性質も攻撃的で、外敵などに対しては体を膨らませ、口を大きく開けて威嚇するが、歯も鋭く、噛まれたりするとかなり出血する。 繁殖期は秋で、この時期の雄は大きい鳴き声をあげて雌を呼ぶが、産卵場所は、水深が浅くて水生植物の多い、泥底が選ばれる。 卵は20日程で孵化するが、幼生期(オタマジャクシ)は長く、2年間程過ごした後に、変態して親と同じようになる。 また、幼生は大型で全長15cm、体重は30gを超える程にまで成長するので、時にはトカゲと間違われるようなこともある。 寿命は長く、10年以上は生きると言われている。 ヘルメットガエルは食用のために捕獲されるほか、開発などによる生息地の減少などによって個体数が減少している。 近年はマスの導入による食害なども加わり、現在では国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、絶滅危惧種(VU)に指定されている。 このページの先頭へ |
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