ミツヅノコノハガエル さんのプロフィール |
ミツヅノコノハガエル |
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カエル目・コノハガエル科 | ||||
学 名 | Megophrys nasuta | |||
英 名 | Long-nosed horned frog / Malayan horned frog / Malayan leaf frog | |||
分布域 | タイからインドネシア辺り | |||
生息環境 | 熱帯雨林など | |||
全 長 | 7~12cm 程度 | |||
ミツヅノコノハガエルは、タイ南部からマレーシア半島などに分布しているコノハガエルの仲間で、インドネシアのスマトラ島やビンタン島、ボルネオ島などにも分布しているとされている。 体はやや縦扁していて、体色は褐色や赤褐色、黄土色や灰色などで変化がある。 吻端と両目の上にはよく発達した突起があり、これが角のように見えることから名前が付けられている。 この角は肉質でやわらかいが、体つきや体色は乾燥した木の葉に似ていて、動かずにじっとしていると、周りの色に溶け込んでいて、まず見つけることはできない。 また、水かきは発達していないが、ミツヅノコノハガエルは陸と水域の両方で広範囲に活動すると言われている。 体は雌の方が大きく、しばしば12cmを超えるものも見られる。 ミツヅノコノハガエルは、熱帯雨林の湿度のある林床に生息している。 主として夜行性と言われていて、日中は落ち葉に隠れるようにして過ごしている。 ふつうは小さな河川の近くで見られ、クモ類やトカゲ、他のカエルなどを食べるが、小型のげっ歯類やカニ、昆虫類やミミズ、カタツムリなども食べる。 跳躍力もあり、獲物を捕らえるには、木の葉に紛れるように林床でじっとしていて、獲物が通りかかったとき突然襲い掛かって、長い舌と大きな口で丸呑みにする。 自然下での寿命や繁殖の様子は詳しく分かっていないが、繁殖は流れの緩やかな川で行われ、雌は半ば、或いは完全に水没した岩や岩の下面、流木などに粘着卵を産卵する。 オタマジャクシの口は大きく、上向きで漏斗状になっていて、水面付近の微生物などを食べながら成長する。 全長3~4cm程度になると成体へ変態するとされているが、はじめは全体に丸みを帯びたような顔をしている。 次第に成体と同じように角が成長し、1年程で成熟すると言われている。 現在のところ絶滅の恐れはないが、開発などによる生息地の減少と、それに伴う生息数の減少が心配されている。 このほか、ミツヅノコノハガエルは、別名・ナスタコノハガエルとも呼ばれることがある。 このページの先頭へ |
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