動物図鑑・ヒラリーカエルガメ

ヒラリーカエルガメ さんのプロフィール



動物図鑑・ヒラリーカエルガメ

ヒラリーカエルガメ

カメ目・ヘビクビガメ科
学 名 Phrynops hilarii / Platemys hilarii
英 名 Hilare's toad-headed turtle
分布域 南アメリカ
生息環境 河川や湖、沼など
甲 長 35~40cm 程度
体 重 5kg 程度

ヒラリーカエルガメは、ブラジル南部やウルグアイ、アルゼンチン北部などに分布しているヘビクビガメの仲間で、カエルのような顔をしていることから名前が付けられている。
カエルガメ属の中ではもっとも大きく、パラグアイやボリビアなどにも分布すると考えられている。

背甲は楕円形で、やや盛り上がっている。
四肢は比較的発達していて、指には水かきがある。

首は長く、甲羅の中にまっすぐに頭を引っ込めることはできず、首を曲げるようにして背甲と腹甲の間に隠す。
また、吻は尖った感じで、下顎には一対の目立つ突起がある。

体色は、背甲は黒色や灰色、暗褐色などをしているが、腹甲は淡い黄色のような色合いで、暗色の斑が散在している。
頭部の上側や四肢の外側は、背甲と同じような色合いで、濃灰色をしている。
また、頭部には、吻端から目を通る黒い縞がある。

ヒラリーカエルガメは淡水性のカメで、河川や湖、沼などに生息していて、水生植物が繁茂するところで見られる。
泥底や砂底などの底質を好み、魚類や両生類、昆虫類や甲殻類などを食べるが、口は大きく、魚などは丸呑みにしてしまう。
また、ミミズやカタツムリ、鳥類や小型の哺乳類、動物の死骸なども食べるが、稀に水生植物などを食べることもある。

多くの時間を水の中で過ごし、水中でじっとしていたり、水面に浮かんで呼吸などをしていることが多い。

交尾は水中で行われるが、産卵は地上で行われる。
産卵は2~5月と9~12月頃に見られ、雌は9~14個ほどの卵を産み、卵は70~150日程で孵化する。

このほか、ヒラリーカエルガメは寿命が長く、40年程は生きることが知られている。

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