グリーンイグアナ さんのプロフィール |
グリーンイグアナ |
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有鱗目・イグアナ科 | ||||
学 名 | Iguana iguana | |||
英 名 | Green iguana / Common Green Iguana | |||
分布域 | メキシコからブラジル、パラグアイ辺り | |||
生息環境 | 主に森林地帯など | |||
全 長 | 1.2~1.7m 程度 | |||
体 重 | 4~6kg 程度 | |||
グリーンイグアナは、メキシコから中央アメリカを経て、ブラジルやパラグアイ、ボリビアやアルゼンチン北部などに分布しているイグアナ属の模式種で、ボネールやキュラソー、アルバやグレナダなど、カリブ海の幾つかの島にも分布している。 単にイグアナと呼ばれることもあるほか、イグアナトカゲなどとも呼ばれる。 体は、竜骨状の隆起のある鱗で覆われていて、首から尾にかけての正中線には、鋸歯状の大きな鱗が並んでいる。 目の後方には鼓膜が露出していて、その下方にはサブミルパニックプレートと呼ばれる大きな丸い鱗がある。 下顎の下には嚢状の皮膚が顕著で、これは雄の方が大きい。 また、四肢は頑丈で指は長く、尾も長くてリング状の暗色の横帯がある。 尾は体長の半分ほどはあるが、尾の一部は自ら落とすことができ、外敵などに襲われたりすると尾を落とし、相手がそれに気を取られている間に逃げていく。 しかし、1年程で尾は再成長するが、以前のような長さには成長しない。 体色は、名前のように、緑色や黄味を帯びたような緑色で、鋸歯状の鱗はオレンジ色をしている。 しかし、体色は成長するにしたがって灰色を帯びた黄色のような色になるほか、地域によっても差異があり、黄褐色や赤褐色、黒褐色などの体色をしているものもいる。 また、体色は体温や体調などによっても多少の変化がある。 グリーンイグアナは開けたところにも生息しているが、主に森林地帯に生息していて、普段は樹上で生活している。 爪は頑丈で木登りはうまいが、樹上では、若いものは低いところで多く見られるが、成熟したものは、より高いところで多く見られる。 また、一般に水辺の近くで見られるが、グリーンイグアナは泳ぐのも巧みで、鷲などの外敵が近づいたりすると、水の上に張り出した木の枝などにいても、指を離して水の中に落ち、泳いで逃げて行ったりする。 ところで、グリーンイグアナは頭部に頭頂眼と呼ばれる感覚器官をもっている。 これは、第三の目とも呼ばれるもので、物を見ることはできないが、太陽熱によって甲状腺や内分泌腺の成熟を助ける役目のほか、光の変化にも敏感で、主に上からの外敵などを感知するのにも役立っている。 地上でも、かなり速く走ることができるが、地上で襲われたりすると、噛み付いたり、相手に尾を打ちつけたりして攻撃する。 元来、性質はおとなしいが、顎の力は強くて歯も鋭いほか、爪も丈夫なので、脅かしたりすると危険でもある。 昼間に活動し、主として草食性で、木の葉や花、果実などを食べるが、緑色の葉の植物を好むと言われている。 また、時折無脊椎動物なども食べるが、子どものうちは昆虫類なども食べる。 繁殖は年1回、乾季に行われ、雌は交配後60~80日程で、20~50個程の卵を地面を掘って産み落とす。 卵は長径3~3.5cm、短径2~2.5cm程の楕円形で、10~15週間ほどで孵化する。 雌は3~4年、雄は3~5年程で性成熟し、寿命は飼育下では10~15年、長いものでは20年程の寿命をもっているが、野生下では8年程度と言われている。 また、成長は早く、大きいものでは体重8kg、全長2m程に成長する。 現在のところ、グリーイグアナは絶滅の危惧はないとされているが、地域によっては食料として利用されていて、一部の国では絶滅の危機に瀕している。 一方、国内では飼育していたものが捨てられたりして、野生での目撃が報告されている。 定着する可能性も指摘されていて、在来の昆虫や植物、農作物への影響が懸念され、要注意外来生物に指定されている。 このページの先頭へ |
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