アオカナヘビ さんのプロフィール |
アオカナヘビ |
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有鱗目・カナヘビ科 | ||||
学 名 | Takydromus smaragdinus | |||
英 名 | Green Grass Lizard | |||
分布域 | 日本の南西諸島 | |||
生息環境 | 草地や森林、農耕地など | |||
全 長 | 20~ 25cm 程度 | |||
IUCNによる保存状況評価 / 準絶滅危惧種 (NT) | ||||
アオカナヘビは、トカラ列島の宝島から宮古列島の宮古島までの南西諸島に分布している固有種で、本土に分布しているカナヘビに比べると、全体に細長い体つきをしている。 吻もニホンカナヘビに比べるとやや長く、全長の3分の2以上を占めている尾も、きわめて細長い。 しかし、カナヘビの仲間では大きい方で、背の鱗は角張っていて、筋状に盛り上がっている。 「アオ」と名前に付いているが、背部の体色は鮮やかな緑色をしている。 また、背部が褐色のものもしばしば見られるが、体側面には黄色を帯びたような白い筋がある。 この筋は、雌では白いままだが、雄では縁が褐色に縁取られている。 アオカナヘビは平野部からやや山地にかけての草地や森林などに生息しているが、畑などの農耕地やその周辺部、民家の近くにも生息している。 日当たりのよい草むらや低木などでよく見られ、昼間に活動し、昆虫類やクモ類、ミミズなどを食べる。 繁殖期は春から初秋にかけて見られ、雌は数回に分けて、植物の茂みなどに、一度に2個程度の卵を産む。 卵はおよそ一ヶ月程で孵化するが、詳しい寿命などは分かっていない。 また、冬眠することはないが、気温が下がる冬には、あまり活発に動き回ることはない。 このほか、近年の開発などによりアオカナヘビの生息数は減少傾向にあり、サトウキビ畑やその周辺の草原から、ほとんど姿が見られなくなっている。 分布域が限られていることもあり、沖永良部島と徳之島に分布しているものは、環境省のレッドリストに絶滅のおそれのある地域個体群として指定されているほか、国際自然保護連合(IUCN)では、準絶滅危惧種(NT)としてレッドリストに指定している。 尚、宮古諸島にはミヤコカナヘビ、八重山諸島にはサキシマカナヘビなどの近縁種が生息しているが、互いの分布域が重なることはないとされている。 このページの先頭へ |
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