ゴリラは霊長類の中ではもっとも大きく、腕を広げると200~270cm程にもなり、体は重量感があり、がっしりとしている。 毛色は黒褐色で、成獣の雄の背中は灰色になり、シルバーバックと呼ばれる。 顔や耳、手足は黒く、毛はない。鼻孔は大きく広がっていて、耳は小さい。 また、前足は後ろ足よりも長く、ゴリラが四肢で立つと肩の方が高くなる。 一頭の雄を中心に、数頭の雌とその子どもたちからなる、10頭程度の小さな群れで生活している。 その群れは一夫多妻の家族集団と思われ、ときには群れ同士が一緒になることもある。 昼行性で、巣は地上につくることもあるが、地上から2~3m程の木の上につくることが多い。 樹上では雌と子どもが休むが、雄はいつも地上にいる。 また、巣は一頭がひとつずつつくり、一度使ったものは再び使うことはない。 食物は繊維質の多い植物を好み、タケノコ、ジャイアントセロリ、オオドリソウやシダ類、バナナの茎などを主に食べる。 雌は8~9 年で性成熟し、ふつうは1産1子。 寿命は飼育下では53年の記録が知られているが、野生では30~40年程度ではないかと思われる。 ゴリラは、力も強く、外観からはどう猛な動物と思われることがあるが、実際にはおとなしく、知能もかなり高い。 ローランドゴリラはカメルーンやコンゴの低地雨林に生息するニシローランドゴリラと、ザイール川の東の低地雨林や山岳雨林に生息するヒガシローランドゴリラがあるが、その他にマウンテンゴリラ(Mouttain Gorilla/Gorilla gorilla beringei) が知られおり、コンゴの高山地帯の森林に生息し、ローランドゴリラよりも大きい。 現在、ローランドゴリラは国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、絶滅危惧種(CR)としてレッドリストに指定されている。 写真はニシローランドゴリラ ショウジョウ科の動物へ / このページの先頭へ |
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ゴリラ (ローランドゴリラ)