ヒオドシジュケイはキジ科の鳥で、チベットから中国南西部、ネパール、ブータン、ベトナム北部など、主にヒマラヤ山系に分布している。 夏場は標高2500~4200mほどの高地で生活しているが、雪の多い冬場には1800m位まで降りてくる。 ヒオドシジュケイはジュケイの中でも最も体が大きいが、雌よりも雄の方が大きい。 雄のヒオドシジュケイは鮮やかな紅色の体に黒い縁取りのある白色の斑点が見られ、大変美しく、名前の通り緋縅(ひおどし)の大鎧を思わせる。 雄はベニジュケイと一見似ているが、頭部は黒っぽく、顔の色なども違っている。 雌は雄に比べて地味な色合いで、全身が褐色をしている。 主に下草のある森林の中で植物の葉や種子、果実などの他、花のつぼみや昆虫などを採食している。 また、ヒオドシジュケイはキジ類の中でも人になつきやすいと言われている。 巣は樹上につくり、繁殖期は5~6月。 普通は2~4個の卵を産み、抱卵期間は28日程度。 近年、ヒオドシジュケイの固体数は減少しており、現在は国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、準絶滅危惧種(NT)としてレッドリストに指定されている。 キジ科の鳥へ / このページの先頭へ |
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ヒオドシジュケイ