ケニアカンムリホロホロチョウは、フサホロホロチョウの仲間(フサホロホロチョウ属)で、頭頂に黒い飾り毛があるのが特徴になっている。 地上性の鳥で、群れをつくって生活している。
ケニアカンムリホロホロチョウの分布域・生息環境 ケニアカンムリホロホロチョウは、ケニアとタンザニア北部に広く分布していて、ソマリアの一部やタンザニア沖のザンジバル諸島にも分布している。 森林や疎林、サバンナなどに生息していて、比較的開けた環境に多い。 ケニアカンムリホロホロチョウの大きさ・特徴 ケニアカンムリホロホロチョウは、全長50~55cm、体重700~1500g程で、ホロホロチョウ(カブトホロホロチョウ)に比べるとやや小さい。 しかし、全体の様子はホロホロチョウによく似ていて、羽毛は黒っぽい地色に白い斑が多数並んでいる。 顔や首は羽毛がなく青い色をしているが、目の周りや喉の辺りは赤っぽい色をしていて、目も赤い。 また、頭頂にはカールしたような黒い羽毛があり、これが特徴になっていて、名前の由来にもなっている。 ケニアカンムリホロホロチョウの生態・生活 ケニアカンムリホロホロチョウは、森林や疎林、サバンナや草原などに生息していて、ペアや群れをつくって生活している。 夜間は樹上で休むが、地上性の鳥で、採餌を含め、日中は地上で活動している。 食性はホロホロチョウと同じで、主に草の種子や葉、根や果実、花などを食べるが、雑食性で、昆虫類や無脊椎動物、両生類や爬虫類なども食べる。 危険を感じると警戒音をあげて仲間に張らせ、地上を走って逃げるが、動きは敏捷で走るのもかなり速い。 また、危急のときには飛んで逃げるが、飛行距離は短い。 ケニアカンムリホロホロチョウの繁殖・寿命 ケニアホロホロチョウの詳しい繁殖期などは分からないが、繁殖は一夫一婦で行われ、ペアの関係は長期に渡って続くと言われている。 巣は植物がよく繁茂している茂みや藪などに窪みを掘ってつくられ、雌はふつう4~ 5個ほどの卵を産む。 育児の様子や寿命なども分からないが、ホロホロチョウと同様、野生下では10~20年ほどの寿命をもっていると考えられている。 ケニアカンムリホロホロチョウの保護状況・その他 ケニアカンムリホロホロチョウは、現在のところ個体数が安定していて、絶滅の恐れはないとされている。 また、カンムリホロホロチョウは以前はひとつにまとめられていたが、現在は3種に分類されていて、それぞれが独立種として扱われている。 後のふたつはGuttera edouardi(Southern crested guineafowl) と Guttera verreauxi(Western crested guineafowl) で、それぞれ2亜種に分類されているが、ケニアカンムリホロホロチョウには亜種はいないとされている。 |
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ケニアカンムリホロホロチョウ