ハシビロコウ さんのプロフィール |
ハシビロコウ |
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ペリカン目・ハシビロコウ科 | ||||
学 名 | Balaeniceps rex | |||
英 名 | Shoe-billed Stork / Whale-headed Stork | |||
分布域 | アフリカ東部から中央部 | |||
生息環境 | サバンナから湿地帯まで | |||
体 長 | 110~140cm 程度 | |||
翼開長 | 230~260cm 程度 | |||
体 重 | 5~6Kg 程度 | |||
IUCNによる保存状況評価 / 絶滅危惧種VU | ||||
ハシビロコウはスーダンやウガンダ、ブルンジ、タンザニア、ザンビア、コンゴ、中央アフリカ、エチオピアなどに分布する大型の鳥類で、極めて特徴的な姿をしている。 また、「動かない鳥」としてもよく知られていて、希に動物園などで見かけるが、ほとんど動かずにじっとしているので置物のように見えるほどである。 体の大きさはアフリカハゲコウなどと同じ程度だが、ハシビロコウとは「嘴の広いコウノトリ」の意味で、名前のように嘴は際立って大きい。 英名の「Shoebill」も「靴のようなクチバシ」の意味で、これも頭部の形が靴を思い出ださせることから付けられている。 また、学名の「Balaeniceps rex」は「balaena/クジラ-ceps/頭」、「rex/王様」(クジラ頭のような王様)で、英名の別名(Whale-headed Stork)も「クジラ頭」を意味している。 いずれにしても、ハシビロコウの大きな嘴は特徴的で、変わった頭部をしている。 羽色は青味がかった灰色で、若鳥などでは眼の色は黄色く、老成するに従い青色に変わる。 大きな体をしているので飛べないようにも思われるが、飛ぶのもなかなかうまく、サギのように首をすくめて飛行する。 パピルスやアシが茂る沼地などの湿地帯や周辺の草原に生息し、繁殖は以外は単独で生活している。 鳴き声は滅多にあげることなく、コウノトリの仲間のように、嘴を叩き合わせて音を出すクラッタリングという行為を行い、仲間に合図をおくる。 主にハイギョやポリプテルスなどの魚を食べるが、カエルやヘビなどの他、水鳥の雛なども食べることがあると言われている。 ハシビロコウはじっとしている事が多いが、これは獲物を捕らえるときの習性によるものと考えられている。 獲物を獲るときは長時間に渡ってじっと待ち続け、水面近くに寄って来たところを大きな嘴でとらえるようにする。 また、獲物を獲るときは嘴を突付くようにするのではなく、体ごと倒れこみようにして襲いかかる。 ハシビロコウの野生での生態などはよく分かっていないが、生息数は少なく、現在は絶滅危惧II類に指定されていて、ワシントン条約によっても国際取引が規制されている。 また、ハシビロコウはコウノトリ目に分類されていたが、DNAの研究になどおいて、現在はペリカン目に分類されている。 このページの先頭へ |
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