セネガルショウノガン

セネガルショウノガン さんのプロフィール


セネガルショウノガン

セネガルショウノガン

ノガン目・ノガン科
学 名 Eupodotis senegalensis
英 名 White bellied Bustard
分布域 サハラ砂漠より南のアフリカ
生息環境 草原や開けた森林地帯、サバンナなど
全 長 48~60cm 程度
体 重 1.4~1.5kg 程度

セネガルショウノガンは、「ノガン」と名前についているが、「カモ科」ではなく、「ノガン科」に属している。
アフリカ南部の草原やサバンナなどに生息していて、ペアや家族群で生活している。
●分布域・生息環境
●大きさ・形態
●生態・生活
●繁殖・寿命
●保護状況・その他


分布域・生息環境
セネガルショウノガンは、アフリカ原産のノガンで、サハラ砂漠より南に広く分布している。
草原や開けた森林地帯、サバンナなどに生息していて、様々な環境で見られる。


大きさ・形態
セネガルショウノガンは、「ショウ」と名前にあるように、ノガンの中では小型になる。
しかし、体長は48~60cm程度で、体はマガモカルガモ程の大きさがある。

羽毛は背側は褐色や黄褐色のような色で、足はクリーム色のような色をしている。
腹部は白く、別名・シロハラノガンと呼ばれることもあるが、頭部や首の色は雌雄でやや違っている。

雄では頭頂が黒く、顔は白いが眼の下には黒い帯が見られる。
嘴は赤っぽく、首は青みのある灰色をしている。

雌の頭頂は灰色や灰褐色のような色で、目の下には褐色の帯があるが、首は褐色や黄褐色で、嘴の色もやや淡い。
また、ヒナは全体にヒョウ柄のような斑がある。


生態・生活
セネガルショウノガンは、主に草原や開けた森林地帯、サバンナなどに生息しているが、半砂漠地帯や耕作地周辺などにも生息している。

ふつうはペアや小さな家族群で生活していて、採餌は地上で行われる。
両生類や小型爬虫類、昆虫類のほか、果実や植物の芽、種子などを食べる。
また、鳥の卵やネズミなどの小型哺乳類を食べることもあり、季節や地域によってさまざまなものを食べる。

早朝や夕方遅くにはよく鳴くが、鳴き声は大きく、警戒したり、縄張りを主張するときにも、遠くまで聞こえる大きな声で鳴く。


繁殖・寿命
セネガルショウノガンは、サハラ砂漠より南で広く見られるにもかかわらず、繁殖時期やその様子などの詳しい資料が見当たらない。

分布域が広いこともあり、繁殖期は地域によって異なっているのだろうが、雨季のはじまる頃ではないかと考えたりする。
他のノガンのように、巣は地上につくるのだろうとも思うが、詳しいことは分からない。

寿命についても、飼育下、野生下ともに分からないが、セネガルショウノガンの幼鳥は、他のノガンよりも親と一緒にいる期間が長いと言われている。


保護状況・その他

セネガルショウノガンは分布域が広く、個体数も安定していることから、現在のところ、絶滅の恐れはないとされている。

尚、セネガルショウノガンには次の亜種が認識されている。

Eupodotis senegalensis senegalensis
モーリタニア南西部やギニア、中央アフリカ共和国やスーダン中央部などに分布する基亜種

E. s. canicollis
エチオピア南部からソマリア、タンザニア北東部

E. s. erlangeri
ケニア南部とタンザニア西部

E. s. mackenziei
ガボン東部やコンゴ民主共和国中央部からザンビア、アンゴラ、ナミビア北部など

E. s. barrowii
ボツワナや南アフリカ共和国、レソトなどに分布する亜種で、別種とする意見もある

尚、セネガルショウノガンは「カモ科」ではなく、「ノガン科」に属しているが、以前はツル目ノガン科に分類されていた。
現在は独立したノガン目がつくられ、ノガン科だけで構成されている。

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