ウグイス さんのプロフィール |
ウグイス |
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スズメ目・ウグイス科 | ||||
学 名 | Horornis diphone | |||
英 名 | Japanese Bush Warbler | |||
分布域 | サハリンや日本、中国など | |||
生息環境 | 藪などのある平地から山地まで | |||
体 長 | 13~16cm 程度 | |||
翼開長 | 17~21cm 程度 | |||
体 重 | 11~14g 程度 | |||
自治体によっては準絶滅危惧など | ||||
国内では馴染み深い小鳥で、春を告げる鳥として古くから親しまれているが、藪や茂みの中にいることが多く、姿を見る機会は少ない。 分布域 ウグイスは日本を含む東アジアに分布していて、幾つかの亜種が認識されている。 主にサハリンや日本、中国東部や中部などで繁殖し、寒い地方のものは、冬季には中国南部や台湾、東南アジアなどへ移動する。 国内では各地で見られるが、北海道や本州北部の積雪の多い地方のものは、冬には南や低地に移動して冬を越す。 形態 体はスズメ程の大きさで、色は所謂「ウグイス色」をしているが、俗に言われる「ウグイス色」はメジロの色と混同されていることが多く、ウグイスはメジロよりもずっと落ち着いた色をしている。 腹側は淡い色をしていて、目の上にも淡色の筋(眉斑)があり、足はピンク色や赤褐色のような色をしている。 また、雌雄同色だが、体は雄の方がひと回りほどは大きい。 一見するとムシクイ類に似ているが、ウグイスは独特の色と長い尾が特徴になっている。 生活 国内では全国で見られ、平地から標高の高い山地まで、様々なところに生息していて、ササ藪のあるところに多い。 冬季には、積雪の多い北のものや山地のものは、南や低地に移動して越冬するが、冬には樹木の多い市街地の公園などでも見られる。 雑食性で、昆虫やその幼虫、クモなどを食べるが、植物の種子や木の実なども食べる。 ウグイスは警戒心が強いと言われていて、藪の中で活動していることが多く、茂みの中を活発に動き回っている。 あまり姿を見せることがないが、春先にさえずるときなどは開けた場所でも見ることができる。 「ホーホケキョ」の声は、春を告げる声として古くから親しまれているが、「ケキョケキョ」の声は警戒の鳴き声と言われていて、地鳴きは「ジッジッ」や「ジャッジャッ」、「チャッチャッ」などと聞こえる。 繁殖・寿命 国内での繁殖期は4~8月頃で、この時期の雄は縄張りを主張する。 一夫多妻で、巣は枯れ葉などを用いて、地上からあまり高くない低木の枝や笹の上につくられる。 巣は横向きになった壺状で、内側には細根、羽毛などの柔らかいものが敷かれている。 雌は4~6個ほどの卵を産み、主に雌が抱卵する。 卵は二週間ほどで孵化し、ヒナは二週間ほどで巣を離れるようになる。 また、ウグイスの巣はしばしばホトトギスに托卵される。 ウグイスの卵は18×14mm程度、重さは1.5g程の赤みの強い暗褐色で、大きさ22×16mm程度のホトトギスの卵と、大きさや色もよく似ている。 寿命は、国内の飼育下で5年近くものが記録されているが、足環によって、野生下では9年のものが観察されている。 保護状況・その他 国際自然保護連合では、現在のところ絶滅の恐れはないとしていて、国内でもふつうに見られる。 しかし、ウグイスは古くから和歌などにも詠み込まれた馴染み深い鳥だが、地域によっては生息数が減少していて、自治体によっては、準絶滅危惧などに指定している。 尚、ウグイスには次の亜種が提唱されている。 Horornis diphone diphone (ハシナガウグイス・基亜種) H.d. cantans (ウグイス) H.d. canturians (マンシュウウグイス) H.d. sakhalinenis (カラフトウグイス) H.d. restrictus (ダイトウウグイス) H.d. riukiuensis (リュウキュウウグイス) また、以前は亜種とされていたチョウセンウグイス (Horornis borealis)とフィリピンウグイス(Horornis seebohmi)は、現在は独立種とされている。 このページの先頭へ |
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