ソウシチョウ

ソウシチョウ さんのプロフィール


動物図鑑・ソウシチョウ

ソウシチョウ

スズメ目・チメドリ科
学 名 Leiothrix lutea
英 名 Red-billed leiothrix
分布域 インド北部からミャンマー辺り
生息環境 森林や疎林など
全 長 13~15cm 程度
体 重 20~22g 程度

ソウシチョウはインド北部からミャンマー辺りにかけて分布している小鳥で、国内でも見られる。
全体に美しい鳥で、翼に見られる鮮やかなオレンジ色と黄色の斑がよく目立つ。
●分布域・生息環境
●大きさ・特徴
●生態・生活
●繁殖・寿命
●保護状況・その他


ソウシチョウの分布域・生息環境

ソウシチョウは、インド北部やブータン、ネパールやミャンマー、チベットの一部などに分布していて、低地から山地の森林などに生息している。
下草や藪の多い低木林に多く見られ、標高2000m辺りに現れることもある。

国内では、主に関東地方辺りから南で見られるが、これらは移入定着したものと考えられている。


ソウシチョウの大きさ・特徴

ソウシチョウは全長13~15cm程で、スズメやウグイスなどと同じほどの大きさがある。
雄は雌よりも僅かに大きいが、ほとんど同じ大きさをしている。

体は全体にウグイス色のようなくすんだ緑色で、嘴は赤い。
翼には鮮やかなオレンジ色と黄色の斑があるのが特徴で、赤い嘴と共によく目立つ。

また、腹部は白っぽい色をしているが、喉は黄色で、胸はオレンジ色をしている。
尾には白い帯が見られ、先は暗色で二叉しているのもソウシチョウの特徴になっさている。

雌は雄よりもやや暗い色をしていて、幼鳥の嘴は黒い色をしているが、全体に綺麗な鳥で、まず他の鳥と間違うようなことはない。


ソウシチョウの生態・生活

ソウシチョウは低地から山地の森林や疎林などに生息しているが、気温が下がる季節には低地に降りてきて生活している。

国内でも、主に丘陵地から標高1000m辺りまでの山地の森林や二次林に生息していて、竹林や笹藪など、下草や茂みの多いところに生息している。

季節移動することなく、留鳥として定住しているが、大陸のものと同じように、冬季には低地や山麓へ降りてくる。
また、公園や庭先などのほか、時には沿岸域の雑木林などで見られることもある。

ソウシチョウはふつう10~30羽ほどの群れをつくって生活していて、植物の種子や果実などのほか、昆虫類なども食べる。

採食は低木林や藪の中など、地上からあまり高くないところで行われることが多く、茂みの中を活発に動き回っている。

ウグイスなど同様、あまり姿を見せることがなく、見つけるのは案外難しいが、シジュウカラやメジロなどの群れと一緒に見られることもある。


ソウシチョウの繁殖・寿命

ソウシチョウの国内での繁殖期は4~10月頃で、繁殖は一夫一婦で行われる。

この時期にはペアで巣の周りに縄張りをもつようになるが、営巣は緩やかなコロニーをつくって行われ、強い縄張り意識はないとも言われている。

巣作りは雌雄によって行われ、巣はそれほど高くないササ類の茎や低木の枝などにつくられる。
多くは1m程の高さのところにつくられ、高くても3m以内の高さにつくられている。

巣は枯れ葉や苔、細根などを用いたカップ状のものになっている。
藪や茂みの中にあるので見つけにくいが、ウグイスの巣も同所的に見られることがある。

雌は2~4個の卵を産卵し、抱卵は雌雄によって行われる。
卵は水色から白色で茶色の斑があり、大きさは21×16mm前後で、3g程の重さがある。

卵は2週間ほどで孵化し、ヒナは雌雄から餌を与えられて育つが、卵やヒナはヘビなどに襲われることも多い。

ヒナは孵化後2週間前後で巣立つするようになり、寿命は10~15年程度と言われているが、これが野生下のものか飼育下のものかははっきりしない。


ソウシチョウの保護状況・その他

ソウシチョウは分布域が広く、個体数も安定していると考えられていて、現在のところ絶滅の恐れはないとされている。

一方、国内では、江戸時代中期頃から飼い鳥として輸入されてきたが、1980年辺りから関東辺りより南で急速に個体数が増加している。

これは、飼育していたものなどが逃げ出したり、意図的に放鳥されたりしたものが定着したものと考えられていて、ソウシチョウは、国内では特定外来生物に指定されている。

ハワイのほか、フランスなどの一部の西ヨーロッパの国にも移入定着しているが、ソウシチョウは国内の環境にもよく適応していて、同じ藪などの中で繁殖するウグイスなどとの競合が心配されている。

尚、ソウシチョウには次の亜種が認識されている。

Leiothrix lutea lutea
中国東部や中南部に分布する基亜種

L. l. calipyga
ヒマラヤからミャンマー北西部に分布

L. l. kumaiensis
ヒマラヤ北西部

L. l. kwangtungensis
ヒマラヤ中央部からミャンマー北西部など

L. l. yunnanensis
ミャンマー北東部や中国南部

また、ソウシチョウは漢字表記では「相思鳥」と記述されるが、これは、ペアの雌雄を離してしまうと、互いに鳴き合うと言われていることから付けられているとされている。

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