カンムリヅルはサハラ以南のアフリカの中央部・西部に分布し、乾燥したサバンナ地帯に生息するが、湿地や湿潤な草原などにも生息している。 頭頂は黒く、頭部の後ろ部分に特徴的な黄色の冠羽があり、ホオジロカンムリヅルに似ているが、ほおの上部は白く、下部はピンク色をしている。 体の色も黒味が強い。 翼の雨覆部分は白色で、初列風切羽根は黒く、次列風切羽根は茶色をしている。 雌雄ともに体の大きさは変わらないが、雄のほうがわずかに大きい。 カンムリヅルは留鳥で、草や穀物の種子のほか、昆虫やカエルなどの爬虫類、小型の哺乳類などを捕食するが、家畜の群れが多い畑などの近くで菜食する傾向がある。 一度に2~5個の卵を産み、雌雄ともに卵を抱くが、繁殖期以外には数百羽の群れをつくることがある。 カンムリヅルはツルの仲間では数少ない木の枝にとまることのできる種類で、かつてカンムリヅルはナイジェリアの国鳥としてたくさん生息していた。 しかし、近年の開発などによる生息地の減少などで個体数が減少している。 以前は国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、準絶滅危惧種(NT)としてレッドリストに指定されていが、現在は絶滅危惧種(VU)として指定される状況になってしまっている。 ツル科の鳥へ / このページの先頭へ |
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カンムリヅル