アカシカはイギリスを含むヨーロッパ各地や、トルコからカスピ海にかけて広く分布しているほか、チュニジアなどの北アフリカの一部にも分布していて、アフリカ大陸に生息する唯一のシカとして知られている。 名前のように、体毛は赤褐色をしているが、冬季は灰褐色に変わる。 臀部には黄色っぽい大きな斑紋があるが、体には白斑などは見られない。 尾は短く、雄は1mを超える角をもち、普通は枝が8本に分かれている。 森林などに生息し、ほかのシカのように草や木の芽、木の葉などを食べる。 広葉樹林に多く見られ、雌を中心とした群れで生活し、雄は繁殖期以外は単独で生活することが多い。 繁殖期は9~10月頃で、翌年の5~6月頃に、ふつは1仔を出産する。 飼育下での寿命は20年程度。 幼獣はオオヤマネコなどに狙われるが、アカシカは狩猟の対象にもなっていて、オーストラリアやニュージーランド、アルゼンチンなどにも狩猟用として移入定着している。 アカシカには幾つかの亜種が知られているが、以前は北アメリカ西部や中国などの北東アジアに分布するアカシカも亜種とされていた。 現在は北アメリカや北東アジアに分布しているアカシカ(C.canadensis)をアメリカアカシカ、或いはワピチと呼び、別種としている。 また、ニホンジカは北東アジアに分布しているアメリカアカシカ(ワピチ)に近縁とされているが別種である。 シカ科の動物へ / このページの先頭へ |
Private Zoo Gardenは、国内の動物園で会える動物たちを紹介している、インターネット動物園です。 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。 |
このページの先頭へ |
アカシカ