ニホンヒキガエル (ガマガエル・イボガエル) さんのプロフィール |
ニホンヒキガエル |
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カエル目・ヒキガエル科 | ||||
学 名 | Bufo japonicus | |||
英 名 | Japanese common toad / Japanese toad | |||
分布域 | 北海道を省く日本 | |||
生息環境 | 農耕地や森林、二次林や草原など | |||
全 長 | 6~18cm 程度 | |||
体 重 | 40~600g 程度 | |||
ヒキガエルの仲間は、ユーラシアからアフリカ大陸、南・北アメリカ大陸などに広く分布しいるが、ニホンヒキガエルは北海道を除く国内に分布している。 Bufo japonicus japonicus(ニホンヒキガエル)と B. j. formosus(アズマヒキガエル)の2亜種が知られていて、以前はヨーロッパヒキガエル(Bufo bufo)の亜種とされていたが、現在は独立種とされている。 国内ではもっとも身近なカエルのひとつで、ガマガエルやガマ、イボガエルなどとも呼ばれている。 体つきはずんぐりとしていて、四肢は比較的短い。 前肢には4本、後肢には5本の指があるが、水かきはあまり発達していない。 後頭部には耳腺と呼ばれる大きなこぶがあり、毒液を分泌する。 また、背面には多くのイボがあり、ここからも白っぽい有毒の粘液を出す。 大型のカエルだが、体の大きさは地域や個体によって大きな差がある。 体色も褐色や黄褐色、赤褐色などで、体側から背側にかけて赤っぽい斑が入るものが多いが、淡色や黒、褐色などの帯模様が入る個体も見られる。 ニホンヒキガエルは農耕地やその周辺部、森林や二次林、草原などに生息しているが、垂直方向への分布域も広く、海岸近くから山地まで見られる。 環境への適応力が高く、都市部の公園や埋立地なども生息しているほか、寺社の池などでも繁殖し、境内や人家の庭先などにも現れることがある。 また、他のカエル類よりも水への依存性が低く、繁殖期以外は水辺から離れたところで生活していることが多く、山間部の雑木林などにも姿を見せる。 主として夜行性で、昼間は石や倒木などの下で休んでいることが多い。 採餌はやや開けたところで行われ、アリや地表性の甲虫などの昆虫類、ミミズやクモ類などを食べる。 動きはゆっくりとしていて、他のカエルのようにあまり跳躍することはない。 獲物をとるときも、獲物に跳び付くことは少なく、長い舌を使って捕らえることが多い。 また、鳴き声は、体に似合わず「クックックックッ」というような声で鳴く。 ところで、ニホンヒキガエルは後頭部にある耳腺から毒を出すが、これは、身を守るほか、皮膚につく細菌や寄生虫を防いでいるとも考えられている。 ニホンヒキガエルは自ら攻撃してくるようなことはなく、よほど危険を感じないと毒を出すことはないが、この毒は神経系の毒で、皮膚に付いた場合は炎症が生じる。 また、口に入れるようなことはないと思うが、誤まって口に入った場合は、神経系や循環器系に障害を生じ、時に幻覚や嘔吐、下痢や心臓発作などを引き起こすことがあるので、注意する必要がある。 本州中部辺りでの繁殖期は、桜が咲く早春の頃だが、地域によって繁殖期は異なり、全体としては10~5月頃にかけて見られる。 この時期には多くの個体が集まり、いわゆる「ガマ合戦」、「カエル合戦」が行われる。 一個体の繁殖期は数日から一週間ほどで、池や湖、水田や湿原、山道の水たまりなどの浅い止水域で繁殖する。 雌はゼリー状の細長いひも状の卵嚢を産むが、卵嚢は水草などに巻き付けられる。 ひとつの卵塊に6000~15000個ほどの卵が入っているとされていて、体の大きい雌ほど、多くの卵を産む。 オタマジャクシは黒色で、1~3か月で変態するが、変態して間もない成体はかなり小さく、体長は1cmほどもない。 寿命は10年程度と言われていて、外敵はヘビや猛禽類などが知られている。 特に、ヤマカガシはニホンヒキガエルの毒に耐性があり、好んで捕食するとも言われていて、ヤマカガシの毒は、本種の毒を蓄えて利用していることも知られている。 この他、基亜種であるニホンヒキガエルは、紀伊半島南部から近畿地方西部、鳥取県の日本海沿いから島根半島を除く中国地方、四国や九州全域とその周辺島嶼など、西日本に広く分布している。 別亜種のアズマヒキガエルは、鳥取県から島根半島、近畿地方北部や志摩半島から紀伊半島中部、北海道を除く中部地方より東の東日本に広く分布していて、ニホンヒキガエルよりも鼓膜が大きく、眼と鼓膜との間よりも鼓膜の直径の方が大きいとされている。 また、以前は北海道に分布するものは別亜種として扱われることもあったが、これらは亜種・アズマヒキガエルが移入したもので、アズマヒキガエルは伊豆諸島などにも移入分布している。 基亜種のニホンヒキガエルも、東京や仙台、金沢などに移入分布していて、いずれも移入経路などは分かっていないが、競合や交雑、生態系への影響などが心配されている。 尚、国内に分布しているヒキガエルの仲間は、ニホンヒキガエルのほか、
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