動物図鑑・クランウェルツノガエル

クランウェルツノガエル さんのプロフィール



動物図鑑・クランウェルツノガエル

クランウェルツノガエル

カエル目・ツノガエル科
学 名 Ceratophrys cranwell
英 名 Cranwell's horned frog / Chacoan horned frog
分布域 アルゼンチンやブラジル、ボリビアなど
生息環境 湿地帯や湖沼など
全 長 8~13cm 程度
体 重 150~300g 程度

クランウェルツノガエルは、アルゼンチンやボリビア、パラグアイ、ブラジルなどに分布しているツノガエルの仲間で、標高700mよりも低いグランチャコと呼ばれる地域に分布している。

頭部は大きく、全体に重々しくずんぐりとした体つきをしている。
口は大きく、眼の上にはツノガエルの仲間に見られる角状突起がある。
また、四肢は頑丈で、体は雌の方が大きく、大きいものでは全長15cm程度、体重500g近くに成長すると言われている。

体色は、背側は褐色や茶色、暗褐色や赤茶色などのまだら模様で、緑色の斑や帯がある。
この体色は、一見すると派手で目立つようだが、じっとしていると周囲に溶け込んで、保護色の役目を果たしている。

クランウェルツノガエルは陸生のカエルで、森林の湿地帯や湖沼、雨季の間の洪水でできた一時的な水域の近くの草地などに生息している。
夜行性で、昆虫類や両生類、爬虫類、ミミズやクモなどを食べるが、口は非常に大きく、時にはネズミなどの小型の哺乳類なども食べてしまう。
ほとんど動き回ることはなく、半ば地中に体を潜めていて近寄ってきた獲物を丸呑みにするが、時には素早く跳び出して捕らえることもある。

普段は単独で生活し、雨季の間には活発に活動する。
繁殖も雨季の間に行われ、雌は大雨の後、氾濫でできた森林内の一時的な池や水溜りなどに産卵する。

乾季になると地中の中で休眠して過ごすが、乾燥を防ぐ為、体には繭のような厚い皮膚の保護層がつくられる。
水分を再び得られるようになれば、四肢を使ってこの保護層を取り省くが、この時は顎も使い、しばしばこの保護層を食べてしまう。

寿命ベルツノガエルなどと同程度で、飼育下で10年程度と言われている。

クランウェルツノガエルは、現在のところ絶滅の恐れはないとされているが、生息地の開発などによって、地域によっては個体数が減少していると心配されている。

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