マダラヤドクガエルさんのプロフィール |
マダラヤドクガエル |
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カエル目・ヤドクガエル科 | ||||
学 名 | Dendrobates auratus | |||
英 名 | Green and black poison frog / Green-and-black poison arrow frog | |||
分布域 | ニカラグアからコロンビア辺り | |||
生息環境 | 湿度の高い森林など | |||
全 長 | 2~4cm 程度 | |||
ヤドクガエルの仲間は、中央アメリカから南アメリカにかけて広く分布しているが、マダラヤドクガエルはニカラグア南東部からコスタリカ、パナマを経て、コロンビア北西部辺りに分布している。 体や四肢は細長く、体は雌の方が少し大きい。 指先には、小さいながらも吸盤が発達していて、皮膚には毒を分泌する無数の腺がある。 体色は地域によって変化があり、緑色と黒、黄色と黒、赤褐色と緑、赤褐色と青、黒と青色など、さまざまなマダラ模様が見られる。 この体色はよく目立つが、外敵に対する警告となっていて、捕食されることを逃れていると考えられている。 マダラヤドクガエルは湿度の高い森林地帯に生息していて、主として地表性だが、時に樹上で見られることもある。 昼間に活動し、主に昆虫類やダニ、クモなどの小動物を食べる。 また、ほかのヤドクガエルと同様、危険を感じたりすると、皮膚から毒を出す。 毒は他のものほど強くはないとされているが、それでも、少量で人を心停止させるほどの強さがあると言われている。 繁殖期は雨季に見られ、雌は1度に4~6個ほどの卵を産む。 卵は落ち葉の下や葉の付け根の窪みなどに溜まった小さな水たまりに産み付けられ、2週間ほどで孵化する。 孵化するまでの間、雄は適度な湿度を与えたりして、卵を保護する習性がある。 また、孵化した後、雄は自らの背中にオタマジャクシ(幼生)を乗せて水場へ運んでいくが、コバルトヤドクガエルなどのように、雌もそれを行うことがあると言われている。 オタマジャクシは8~12週間ほどで変態するが、その間も、親は藻類や小さな無脊椎動物を餌を与えながら、オタマジャクシを保護するとされている。 自然下での寿命などは詳しく分かっていないが、飼育下では10年以上の寿命をもっている。 このほか、マダラヤドクガエルは、現在のところ絶滅の恐れはないとされているが、開発などによる生息地の減少が心配されている。 尚、「ヤドクガエル」の名前は、かつてその毒を吹き矢などに塗って狩猟などに用いられたことから付けられているが、毒は野生下でヤマアリなどの餌を元にして作られると考えられていて、長期間飼育されたヤドクガエルは毒をもたないとされている。 このページの先頭へ |
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