ミイロヤドクガエルさんのプロフィール |
ミイロヤドクガエル |
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カエル目・ヤドクガエル科 | ||||
学 名 | Epipedobates tricolor | |||
英 名 | Phantasmal poison-arrow frog / Phantasmal poison frog / Three-striped Poison Dart Frog | |||
分布域 | エクアドル | |||
生息環境 | 湿地や森林内の水場の近くなど | |||
全 長 | 2~2.3cm 程度 | |||
IUCNによる保存状況評価 / 絶滅危惧種 (EN) | ||||
ヤドクガエルの仲間は中央アメリカから南アメリカにかけて分布しているが、ミイロヤドクガエルは、エクアドル中央部のボリーバル県とコトパクシ県の限られた地域に分布している。 体は雌の方が少し大きいが、ヤドクガエルの中では小型で、コバルトヤドクガエルなどに比べると、かなり小さい感じがする。 体には滑りがあり、ほかのヤドクガエル同様、皮膚には毒を分泌する無数の腺がある。 この毒を、かつては吹き矢などに塗りつけて狩猟を行ったことから、「ヤドクガエル」と名前が付けられている。 体色には変化があるが、ふつうは茶色や暗赤色のような色合いで、体には薄い緑色や黄色の縦縞が見られる。 後肢には斑も見られ、全体に目立つ体色をしているが、この体色は外敵への警告になっていると考えられている。 ミイロヤドクガエルはアンデス山地の標高1000~1700m程の高地に生息していて、湿地や森林内を流れる小さな川の近くなど、水場の近くを好んで生活している。 森林内では落ち葉のある林床などで多く見られるが、伐採林や川の近くの草原などでも見られる。 アリなどの小さな昆虫類などを食べ、雄は小鳥のような鳴き声をあげることで知られている。 また、ミイロヤドクガエルはアルカロイド系のエピバチジンという毒素をもっているが、この毒は、自然下でアリなどの餌から合成されると考えられている。 雌は10~20個ほどの卵を、樹洞や着生植物の葉の間などの僅かな水場に産み、卵は3週間程で孵化する。 孵化したオタマジャクシは、雄の背中に乗って、水のあるところまで運ばれ、2ヵ月程で変態が終わり、陸に上がってくる。 自然下での寿命は詳しく分かっていないが、飼育下では10~15年の寿命がある。 このほか、近年の開発などによる生息地の喪失や水の汚染などにより、ミイロヤドクガエルの生息数は減少している。 現在、国際自然保護連合のレッドリストに絶滅危惧種(EN)として記載されているが、元来の分布域は5200平方km程度と限られているうえ、分布域が分断されていることもあり、更なる個体数の減少が懸念されている。 このページの先頭へ |
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