キアシガメ (キアシリクガメ) さんのプロフィール |
キアシガメ (キアシリクガメ) |
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カメ目・リクガメ科 | ||||
学 名 | Chelonoidis denticulata | |||
英 名 | Yellow-footed Tortoise / Brazilian giant tortoise | |||
分布域 | ボリビアからブラジル辺り | |||
生息環境 | 熱帯雨林や森林、草原など | |||
甲 長 | 40~60cm 程度 | |||
IUCNによる保存状況評価 / 絶滅危惧種 (VU) | ||||
キアシガメ(キアシリクガメ)は、南アメリカのボリビアからブラジルにかけて分布しているリクガメの仲間で、南米では、アカアシガメと並ぶ大型のリクガメとして知られている。 体は雄の方が少し大きく、大きいものでは甲長70cmに達するが、最大の標本は雌で、90cm程のものが知られている。 甲羅は長い楕円形のドーム状をしているが、上から見ると、側面はほぼ平行になっている。 後部縁甲板の縁はやや鋸状に尖っていて、頭部は比較的小さい。 背甲は黄褐色や黒褐色で、各甲板には明色の斑が見られることが多く、頭部にも黄色やオレンジ色の斑が見られる。 四肢は暗褐色で、前肢に5本、後肢に4本の爪がある。 一見するとアカアシガメとはよく似ているが、名前のように、キアシガメの前肢には黄色やオレンジ色の鱗があり、アカアシガメの前肢の鱗は赤くなっている。 しかし、実際には個体差もあり、キアシガメの前肢の黄色やオレンジ色の鱗が鮮やかだと、赤い鱗が映えないアカアシガメのようにも見える。 このため、両種の頭部を上から見ると、キアシガメでは鼻先にある吻端板が前額板より小さく見えるが、アカアシガメでは広く見えるほか、成熟したアカアシガメの背甲を上から見ると中央部あたりがくぼんでいるので、これらを含めて判別する方がよい。 キアシガメは主に熱帯雨林に生息しているが、サバンナや草原などを含むさまざま環境に生息しているアカアシガメに比べると、キアシガメの生息環境は狭いと言われている。 しかし、アカアシガメと同所的に見られることもあり、キアシガメもサバンナや牧草地、開けた草原などで見られることもある。 他のリクガメと同様、主に草類や木の葉、果実や花、キノコなどを食べるが、昆虫類やカタツムリなどのほか、時には動物の死肉なども食べる。 冬眠することはなく、多くの地域で一年を通して繁殖が見られる。 雌は一度に4~8個程度の卵を年に数回ほど産卵するが、体の大きい雌ほど産卵数が多く、卵の大きさも大きい。 卵は直径約3~6cm程の球形や、長径4~6cm、短径3.5~5.5cm程度の楕円形で、ふつうは地面に穴を掘り、産卵後に土をかけて埋められる。 卵は4~5ヶ月程で孵化し、孵化したばかりの子どもは全長5~6cm程度。 雌雄共に8~10年程で完全に性成熟し、寿命は50~60年程度と言われている。 外敵にはジャガーがいるが、子どもや若いものは大型のヘビやトカゲ、ワニなどにも襲われることがある。 このほか、開発による生息地の減少などにより、キアシガメの生息数は減少しているが、分布地では食用に利用されている。 現在、国際自然保護連合(IUCN)では絶滅危惧種(VU)に指定しているが、密漁なども後を絶たず、更なる生息数の減少が心配されている。 このページの先頭へ |
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