シリケンイモリ さんのプロフィール |
シリケンイモリ |
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有尾目・イモリ科 | ||||
学 名 | Cynops ensicauda | |||
英 名 | Sword-tail newt | |||
分布域 | 奄美諸島や沖縄諸島など | |||
生息環境 | 水田や小川、沼地や池、湿地帯など | |||
全 長 | 10~14cm 程度 | |||
IUCNによる保存状況評価 / 絶滅危惧種 (EN) | ||||
\シリケンイモリは、奄美諸島と沖縄諸島などに分布しているイモリの仲間で、以前はアカハライモリの亜種・Cynops (Triturus) pyrrhogaster ensicaudusとされていたが、現在は独立種として扱われている。 背側の体色は黒色や黒褐色をしているが、オレンジ色の斑や縦条があるもの、灰黄色のような斑が散在しているものなど、変化がある。 腹面はオレンジ色をしているが、赤みの強いものや、小さな黒斑が散在しているものなども見られる。 この腹側の色はよく目立つが、シリケンイモリは、アカハライモリと同様、フグ毒のテトロドトキシンをもっていて、鮮やかな色は外敵などに対する警戒色になっていると考えられている。 一見するとアカハライモリとよく似ているが、シリケンイモリの指は太くて短く、指の下面もオレンジ色をしている。 尾も、ふつうアカハライモリよりも細長く、この尾が剣を思わせることからシリケン(尻剣)の名前が付けられている。 また、体は雌の方が大きく、尾も雌の方が長い。 大きい雌では全長18cm程に成長するが、雌雄共に再生能力に優れていて、尾は切られても再生する。 シリケンイモリは平野部から山地にかけて生息しているが、水田や小川、沼地や池、湿地帯など、水のあるところに生息している。 湿度のある環境を好み、山地や森林内では林道の側溝や渓流沿いなどで見られる。 昆虫類やミミズ、陸生の巻貝や両生類の卵やその幼生などを食べるが、シリケンイモリの幼生は同種の卵や他の幼生を共食いすることが知られている。 産卵期は12~8月と長く、雌は流れの緩やかな浅い流水域や池などの師水域の水草や枯れ葉の間などに卵を産み付ける。 卵は1個ずつ産み付けられるが、時には水際の苔などに産み付けられることもある。 寿命は長く、飼育下では15~20年以上の寿命があると言われている。 このほか、シリケンイモリは ・アマミシリケンイモリ(Cynops ensicauda ensicauda) ・オキナワシリケンイモリ(C. e. popei) の2亜種に別けられることもあるが、近年の開発による生息地の減少などによって、生息数は減少している。 シリケンイモリは、現在、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)として記載されているが、国際自然保護連合(IUCN)では、絶滅危惧種(EN)に指定している。 |
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