グリベットモンキーは、所謂サバンナモンキーと呼ばれているサハラ砂漠より南に分布しているオナガザル科のサルの仲間で、スーダン西南部からエチオピア北部、エリトリアなどに分布している。 体は雄の方が大きいが、雌雄共に細っそりとしていて、四肢も長い。 尾も体長と同じくらい長く、毛色はふつうオリーブ色で、顔や四肢の先には毛がなく、黒っぽい色をしている。 しかし、顔の周りには白い毛が生えていて、頬の毛は長い。 また、胸から腹部にかけても白く、腹部の皮膚は青っぽい。 主にサバンナ地帯に生息しているが、岩場や半砂漠地帯などでも見られる。 他のサル類に比べて地上性が強く、地上でも敏捷に動きまわる。 5~50頭程の群れで生活しているが、大きいものでは100頭程が集まっていることもある。 この群れは複数の雄に率いられているが、雄のグループには階層が見られる。 日中に活動し、夜間は木の上で休むが、1日の多くを地上での菜食に費やし、主に果実や木の実、木の葉、根などを食べるが、昆虫やトカゲ、鳥や鳥の卵、小型の哺乳類など、動物質のものもかなり食べ、時には人の食べ残しなどをあさることもある。 しかし、水は毎日のみ、特に乾季には水源から遠く離れるようなことはない。 一夫多妻で、妊娠時間163~165日程で、ふつうは1子を出産する。 子どもは雨季のはじまる頃には生まれ、ピンクの顔と黒い毛をしているが、2ヶ月程で成獣と同じような色になる。 授乳期間は6ヵ月程で、雌雄共に4~5年で性成熟する。 また、雄は性成熟する頃には群れを離れていくが、雌は出生群に留まっている。 野生での寿命は10~13年程度と言われているが、飼育下では20年を超える。 外敵はヒョウやハイエナなどのほか、ヒヒに襲われることもあるほか、時折肉を目的とした狩猟も行われている。 グリベットモンキーは現在のところ絶滅の危惧はないとされているが、生息地の開発などによる個体数の減少が懸念されている。 尚、オナガザル科のchlorocebus属のものを一種として扱うこともあり、この場合グリベットモンキーはグリーンモンキー、ベルベットモンキーなどとも呼ばれ、単にサバンナモンキーと呼ばれる場合もある。 オナガザル科の動物へ / このページの先頭へ |
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グリベットモンキー