サイクスモンキーはエチオピアからコンゴ民主共和国の東部や南部にかけてより南のアフリカ大陸に分布しているオナガザル科のサルで、以前はブルーモンキー(Cercopithecus mitis)と同種とされていたが、現在は別種とされている。 体毛は青味を帯びたような灰色や黒色で、頭部や背中はオリーブ色を帯びたようなものが多い。 また、喉や上胸部には、はっきりとした白い模様が見られ、耳にも白い毛が見られる。 尾は体長よりも長いほか、体は雄の方が大きく、ニホンザルなどのように、頬には食べ物を一時の間蓄えておくことができる頬袋をもっている。 主に森林地帯に生息しているが、食料や水が豊富なところで見られ、水源から遠く離れたところでは見られない。 日中に活動し、普通は10~40頭程の群れで生活している。 樹上にいることが多く、果実や種子、木の葉や花などのほか、昆虫や節足動物、ナメクジなども食べる。 詳しい繁殖の様子は分かっていないが、以前は同種とされていたブールーモンキーでは、一夫多妻で決まった繁殖期は見られず、妊娠期間5ヵ月程の後、普通は1産1子を出産する。 子どもは半年ほどで離乳し、雌雄共に3年程で性成熟する。 また、外敵はヒョウやアフリカニシキヘビなどの大型のヘビと言われていて、飼育下での寿命は20~25年程度と考えられている。 尚、サイクスモンキーには、現在12の亜種が知られている。 ・Cercopithecus albogularis albogularis ・C.a. albotorquatus ・C.a. erythrarchus ・C.a. francescae ・C.a. kibonotensis ・C.a. kolb ・C.a. labiatus ・C.a. moloneyi ・C.a. monoides ・C.a. phylax ・C.a. schwarzi ・C.a. zammaranoi 現在のところ絶滅の危惧はないとされているが、森林の開発などによって、生息地が減少している地域もある。 オナガザル科の動物へ / このページの先頭へ |
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サイクスモンキー