ヤクニホンザル

ヤクニホンザル (ヤクシマザル) さんのプロフィール


動物図鑑・ヤクニホンザル

ヤクニホンザル (ヤクシマザル)

霊長目 オナガザル科
学 名 Macaca fuscata yakui
英 名 Yakushima Macaque / Japanese Macaque
分布域 鹿児島県・屋久島
生息環境 森林地帯など
体 長 40~60cm 程度
尾 長 5~10cm 程度
体 重 8~12kg 程度

ヤクニホンザルは鹿児島県の屋久島に分布しているニホンザルの亜種で、ヤクシマザル、ヤクザルなどとも呼ばれている。

青森県の下北半島に分布しているニホンザルは、北限域で生活しているサルとしてよく知られているが、ヤクニホンザルの生息地はニホンザルが生息する南限にあたっている。

頬袋があり、顔や尻だこは赤っぽく、外見は本州などに生息しているニホンザルとほとんど変わらないが、ヤクニホンザルはやや小柄で、毛も灰色っぽく、長くて粗い感じがする。
また、体はややずんぐりとした感じがし、顔の紅色も淡い色をしている。

生息環境などは本州などのものと同じで、低地から高地の森林地帯に生息しているが、人里近くにも姿を見せる。
また、高地に生息しているものは、冬の積雪期には低地に降りてくる。

習性も本土に生息しているものと同じで、群れで生活し、社会性をもった生活をしている。
群れの中には順位や血縁関係が見られることも同じだが、群れの大きさは本土のサルよりも小さいと言われていて、普通は10~30頭程の群れで生活している。

また、食性なども本土のものと同じで、果実や木の葉などのほか、カエルやトカゲ、昆虫類なども食べる。
雌は3~5月頃に、1産1子、稀に2子を出産し、寿命も本州に生息しているものと同じ程度と考えられている。

屋久島ではかつて広葉樹の伐採などにより、生息地を奪われたヤクニホンザルが人里に現れ果樹園などの農作物に被害を与えることになり、害獣として駆除されてきた経緯がある。

一時は生息数が減少し、環境省のレッドリストに準絶滅危惧種として記載されていたこともあったが、現在では人との共生を目指した政策がとられていて、それに伴いヤクニホンザルの数も回復している。
今のところ絶滅の恐れはないとされているが、生息数の推移が見守られている。


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