コジャコウネコはパキスタン東部からインド、ネパールを経てインドシナ、マレー半島、中国南東部などに広く分布していて、インドネシアやフィリピンなどのいくつかの島々にも分布している。 いくつかの亜種が知られているが、体重は平均すると3kg程で、イエネコかそれよりも少し大きい程の大きさしかない。 体はふつう雄の方が大きいが、雌雄共に全体にほっそりとしていて、頭は長くて口は突き出ていて、四肢は短い。 毛色は褐色や黄褐色で、肩の後ろ辺りから尾にかけて6~8本の暗い縞がある。 この暗い縞模様は尾の付け根辺りからリング状になっていて、尾には7、8本の暗い輪が見られる。 また、胸や腹部は淡い褐色で、四肢の先は黒っぽい。 ジャコウネコの仲間は夜行性のものが多いが、コジャコウネコも主として夜行性で、普段は単独で生活している。 森林地帯や草原などに生息していて、木登りもうまいが、地上で生活することの方が多い。 食性は、動物質のほか果実なども食べるので雑食性ともいえるが、鳥や鳥の卵、魚やヘビなどの爬虫類の他、ネズミやリスなどの小型のげっ歯類をよく食べるので、むしろ肉食性の方が強い。 この食性は他のジャコウネコも同じで、ジャコウネコの仲間はほとんど肉食性といっても良い。 また、コジャコウネコは環境への適応力もあり、しばしば人の住む近くにも現れ、時には家禽なども襲うこがある。 巣穴は自分で掘ることもあるが、他の種が使い捨てたものを使うことも多い。 また、樹木の洞なども利用する他、郊外では溝や納屋などを利用することもある。 行動範囲は分かっていないが、尿や糞便などで臭いをつけて、縄張りが主張される。 外敵はヒョウやウンピョウなどの肉食獣が挙げられるが、イヌなどにも襲われることがある。 コジャコウネコは、このような場合、よく発達した肛門線から嫌な臭いの液体を出して身を守る。 野生での繁殖状態なども詳しく分かっていないが、繁殖期は地域によって異なるのではないかと考えられている。 飼育下では1産2~5子を出産し、子どもは4~4.5ヵ月程で離乳する。 野生での寿命は7~8年程度と考えられているが、飼育下では20年を超えるものが知られている。 尚、国内のジャコウネコの仲間には、ハクビシンが唯一分布している。 ジャコウネコ科の動物へ / このページの先頭へ |
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コジャコウネコ