キオビヤドクガエルさんのプロフィール |
キオビヤドクガエル |
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カエル目・ヤドクガエル科 | ||||
学 名 | Dendrobates leucomelas | |||
英 名 | Yellow-banded poison dart frog Yellow-headed poison frog |
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分布域 | 南米北部 | |||
生息環境 | 湿度のある森林地帯など | |||
全 長 | 3~4cm 程度 | |||
体 重 | 3g 程度 | |||
ヤドクガエル(矢毒蛙)は、その皮膚から分布される毒を吹き矢の先に塗って使用したことから名前が付けられているが、キオビヤドクガエルは、ベネズエラ南部からブラジル北西部の国境にかけて分布しているほか、ベネズエラと国境を接するコロンビア東部やガイアナ北西部などに分布している。 体や四肢は細長く、指も長い。 指先には吸盤が発達していて、皮膚は滑らかだが、毒を分泌する無数の腺がある。 体色は黒色で、背側には鮮やかな黄色やオレンジ色のような帯や斑がある。 腹側は黒いが、背側の帯の中に黒い斑が見られるものもいる。 ヤドクガエル属の中では最大で、体長5cm程に成長するものもいるが、ふつうは4cmまでのものが多い。 また、雌は雄よりも大きくなる傾向がある。 キオビヤドクガエルは熱帯雨林の小川の周辺などに生息していて、湿った樹木や植物、岩の上、林床の落葉の上などで生活している。 標高50~800m位までのところに生息していて、乾季には岩や倒木の下など、湿度のあるところで見られるが、キオビヤドクガエルは平均気温28~30℃の環境で生活していて、四季の温度変化を受けることはない。 また、湿度の高い環境を好むが、他のヤドクガエルよりは低い湿度にも適応している。 昼間に活動し、多くは単独で生活しているが、小さなグループも見られる。 縄張り意識が強く、特に雄同士はこれが強く、大きな鳴き声を上げて縄張りを主張するが、グループでも周りのグループと争うようなことある。 主に地上性で生活しているが、樹木にも登り、アリやシロアリなどの小型の昆虫類やクモ類などを食べる。 皮膚から分泌される毒は、これら獲物となるものの中の特定の動物から合成されると考えられているが、具体的には特定されていない。 しかし、主なもののひとつはヤマアリだとも考えられている。 繁殖は雨季に行われるが、一夫一婦などの繁殖形態は決まっていない。 雌は1度に2~12個ほどの卵を産むが、卵は湿度のある植物の葉などに産卵され、10~14日ほどで孵化する。 雄はその間、適度な湿度を与えたりして、卵を保護する習性がある。 孵化したオタマジャクシは、雄が自らの背中に乗せて、ブロメリア科の保水植物などの水の中へ運んでいくが、受精卵を口内に入れて水場へと運ぶことも報告されている。 いずれにしても、卵の世話は雄が行い、コバルトヤドクガエルやマダラヤドクガエルなどのように、雌がそれを助けるようなことはない。 また、普通はひとつの水場に一匹のオタマジャクシを運んでいくが、同じ水場に二匹目のオタマジャクシを入れた場合、最初のオタマジャクシが二匹目を食べる可能性が高いと言われている。 オタマジャクシは70~90日程で成体に変態し、雌雄共に1~1年半ほどで成熟する。 野生下での寿命は5~7年程度だが、飼育下では10~15年と寿命は長く、20年を超えた記録も報告されている。 鮮やかな体色は相手に対する警告となっていて、捕食されることを逃れているが、一部のヘビは毒に対する抗体があり、捕食すると考えられている。 キオビヤドクガエルは、現在のところ絶滅の危惧はないとされているが、分布域が比較的狭いこともあり、開発などによる生息地の減少などが心配されている。 このページの先頭へ |
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