エジプトルーセットオオコウモリはオオコウモリの中では体が小さく、翼開長は40~60cm程度と、インドオオコウモリと比べるとかなり小さい。 エジプトやエチオピアからタンザニア、南アフリカ、リベリアからガーナ、カメルーンからアンゴラなど、砂漠地帯や内陸部を省くアフリカ周辺部を取り囲むように分布している他、トルコ南部やイラン南部、オマーンやイエメン南部、サウジアラビア南東部などにも分布している。 毛色は褐色だが、しばしば灰色を帯びていて、雄は雌よりも体が大きい。 また、ルーセットオオコウモリの仲間は、唯一超音波を出して動き回るオオコウモリで、エジプトルーセットオオコウモリも超音波を発して位置を知ることが出来る。 森林地帯やサバンナなどに生息しているが、完全な夜行性で、夜遅くから活動をはじめる。 夜明け前にはねぐらに帰ってくるが、ねぐらは湿気のある暗い洞窟や廃墟などの建物の他、樹洞や岩の裂け目などで、眠る時は逆さまになって休む。 群れで生活し、時には数千頭ほどになることもあるが、生息地によっては20~40頭程度の小さい群れも見られる。 夜は群れがかたまって休むのが見られるが、これは体温保持の為であると考えられている。 エジプトルーセットオオコウモリは別名をフルーツコウモリとも呼ばれ、アンズやモモ、イチジク、リンゴ、バナナなどの果実を主に食べる。 このほか花や木の葉なども食べるが、果実を主に食べることから、果樹園などの農場主からは害獣として嫌われている。 エジプトルーセットオオコウモリは一年に1度か2度繁殖するが、繁殖は2~4月と8~10月に多く見られる。 妊娠期間は4ヵ月程で、1産1~2子、ふつうは1子を出産する。 子どもは生後2ヶ月を過ぎることには飛行することが出来るようになり、雌雄共に15ヵ月程で性成熟する。 外敵はヘビやフクロウなどの猛禽類で、野生での寿命は8~10年程度、飼育下では20年を超える。 このほか、国内には、クビワオオコウモリなどのオオコウモリが分布している。 翼手目の動物へ / このページの先頭へ |
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エジプトルーセットオオコウモリ