コモンマーモセット さんのプロフィール |
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コモンマーモセットは南米に分布している小型のサルで、体は僅かにリス程度の大きさしかない。 別名・ポケットモンキーとも呼ばれていて、ほとんど樹上生活をしている。
コモンマーモセットの分布域・生息環境 コモンマーモセットはブラジル東部に分布していて、さまざまな熱帯林に生息している。 内陸から沿岸域に至る森林や二次林のほか、河川沿いの森林などでも見られる。 コモンマーモセットの大きさ・特徴 コモンマーモセットは小型のサルで、平均した体長は20cm、体重は250g程しかない。 体は雄の方が僅かに大きく、中には体重が350g程に成長するものも見られるが、平均した体長は二ホンリスと同じか、少し大きいほどしかない。 しかし、尾は体長よりも長く、明色と暗色の輪模様が見られるのが特徴になっている。 また、尾は物に巻きつけることはできないが、コモンマーモセットはもっぱら樹上生活をしているので、この長い尾が樹上でのバランスをとるなどに役立っている。 後肢は前肢より短く、樹上では樹木の間を跳びはねるように移動する。 四肢には共に5本の指があるが、親指は人のように向かい合っておらず、他の指と同じ向きになっている。 また、後肢の親指の爪は平爪だが、その他の指は鉤爪になっている。 毛は密生していて、毛色は灰黒色や灰褐色のような色で、背面や四肢の外側には灰色の筋が見られる。 顔の周りは黒く、額には白い毛が生えている。 また、耳は大きいが周りは長い毛で覆われ、前からは全く見えないという特徴的な顔をしている。 一見するとクロミミマーモセットとはよく似ているが、クロミミマーモセットの耳の房毛が黒色なのに対して、コモンマーモセットの房毛は白色をしている。 コモンマーモセットの生態・生活 コモンマーモセットは乾燥した熱帯林や二次林などに生息しているが、森の奥よりも、森の端辺りで見られることが多い。 2~12頭程の家族単位で生活していて、多い時は15頭ほどのものも見られるが、平均すると8~10頭ほどの群れをつくっている。 昼間に行動し、樹液や果実などを食べるが、昆虫や小鳥、小鳥の卵などの他、クモやトカゲなども捕らえ、夜は木の洞や物陰で休む。 ほとんど樹上生活をしているが、動きは敏捷で、樹上でもリスのように枝から枝へとすばやく移動する。 なき声はかん高いものから、小鳥のさえずりのようなものまで、様々ななき声をあげて仲間とのコミュニケーションをとっている。 コモンマーモセットは性質が穏やかで、国内の動物園でもよく飼育されている。 しかし、無理に捕まえようとしたりすると、引っかいたり、噛み付くことがある。 また、嗅覚、聴覚、視覚ともに優れているので、急に驚かしたりすると、パニック状態になることが多い。 外敵はフクロウやタカなどの猛禽類、大型のヘビなどが挙げられるが、一番の外敵は人とも言われている。 コモンマーモセットの繁殖・寿命 コモンマーモセットには決まった繁殖期が見られないが、ブラジルでの出産は10月下旬~11月と3月下旬~4月に多いとされている。 雌の妊娠期間は140~150日程で、ふつうは1産2子を出産するが、稀に3~4子を出産する。 生まれたばかりの子どもの体重は20~30g程で、授乳のとき以外は雄が子どもを抱くなどして育児を行う習性がある。 また、コモンマーモセットは、群れの中のメンバーも育児を手伝うことが観察されている。 子どもには3~4ヵ月程の授乳期間があり、12~14ヶ月程で独立するが、この頃には雌雄共に性成熟すると考えられている。 また、繁殖形態は一夫一婦と考えられていたが、コモンマーモセットは一婦多夫であることが知られている。 野生下での寿命は10年程度、飼育下は10~15年程度と考えられているが、飼育下では22年を超えたものが記録されている。 コモンマーモセットの保護状況・その他 コモンマーモセットは、現在のところは絶滅の恐れはないとされているが、農地開発などによる森林伐採などのため、生息地は減少している。 このほか、「マーモセット」はオマキザル科に属している小型の新世界ザルの総称で、普通はその中のマーモセット属を指していることが多い。 学名の Callithrix はギリシア語で「美しい毛」の意味で、「キヌザル」と呼ばれることもある。 また、コモンマーモセットを含むマーモセット属はオマキザル科に分類されているが、以前はアカテタマリンなどのタマリン属と共に、独立したキヌザル科(マーモセット科)として扱われていた。 現在もその支持は多く、キヌザル科として分類されることもある。 |
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