動物図鑑・クロミミマーモセット

クロミミマーモセット

クロミミマーモセット さんのプロフィール


動物図鑑・クロミミマーモセット
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和 名 クロミミマーモセット
分 類 霊長目・オマキザル科
学 名 Callithrix penicillata
英 名 Black-eared Marmoset
分布域 南米のブラジル高原
生息環境 森林地帯など
体 長 19~22cm 程度
尾 長 30cm 程度
体 重 180~250g 程度
クロミミマーモセットは小型のオマキザルで、ブラジル高原に分布している。
家族単位の群れで生活していて、森林内でほとんど樹上生活をしている。
●分布域・生息環境
●大きさ・特徴
●生態・生活
●繁殖・寿命
●保護状況・その他

●写真ページ


クロミミマーモセットの分布域・生息環境
クロミミマーモセットはブラジルのバイア州からゴイアス州、パラナ州などのブラジル高原に分布している。
熱帯雨林や二次林などに生息していて、地上に降りてくることはほとんどなく、樹上生活をしている。


クロミミマーモセットの大きさ・特徴

クロミミマーモセットは、体は雄の方が大きいが、体長は19~22cm程しかない。
大きいものは体重が300gを超えるものも見られるが、平均すると、雌雄共に二ホンリス程の大きさしかない。

毛は密生していて、毛色は灰黒色や灰褐色などで、背面には白っぽい筋が見られるほか、尾も白と黒のリング状になっている。
この尾は体長よりも長く、物に巻きつけることはできないが、樹上でのバランスを取るのに役立っている。

顔には白い毛が生えているが、耳の周りは長い房毛で覆われ、耳は正面からはほとんど見えないという特徴的な顔をしている。

一見するとコモンマーモセットとはよく似ているが、クロミミマーモセットの耳の房毛は黒く、小さな束になっている。

シロガオマーモセットともよく似ているが、シロガオマーモセットの顔の白い毛は、クロミミマーモセットよりも広く見られる。


クロミミマーモセットの生態・生活

クロミミマーモセットは、熱帯雨林や二次林などに生息していて、生活様態や食性などはコモンマーモセットに似ている。

昼間に活動し、普通は雌雄とその子どもたちからなる2~14頭ほどの家族単位で生活している。

樹上性の動物で、樹上では樹木の間を跳びはねるように移動する。
また、クロミミマーモセットは天蓋近くで生活していて、地上付近ではほとんど観察されていないと言われている。

主に樹液や樹脂を食べるが、果実や昆虫などの他、樹液が不足しているときや乾季の間には様々な節足動物や鳥の卵二度も食べる。

小さな脊椎動物なども食べることが知られているほか、樹液が豊富な樹木では、しばしば他の多くの家族と一緒に見られる。

外敵は大型の猛禽類やヘビなどで、危険が近づくと鋭い鳴き声を上げで仲間に警告する。

また、なき声はかん高いものから小鳥のさえずりのようなものまで、様々ななき声をたてて仲間とのコミュニケーションをとるが、これもコモンマーモセットに似ている。


クロミミマーモセットの繁殖・寿命

クロミミマーモセットの詳しい繁殖期は分からないが、普通は年に2回繁殖するとされている。

繁殖は一夫一婦で行われ、雌は150日程の妊娠期間の後、1産1~4子、普通は2子を出産する。
子育ては雄を含む家族で行われ、子どもは8週間ほどで離乳する。

雌雄共に13~20ヵ月、平均すると18ヵ月程で性成熟するが、実際の繁殖はこれよりも遅くなると言われている。

野生での詳しい寿命も分かっていないが、飼育下では15年程度の寿命をもっていることが知られている。


クロミミマーモセットの保護状況・その他

クロミミマーモセットは現在のところ絶滅の恐れはないとされているが、農地開発などの森林伐採により、生息地は減少している。

尚、クロミミマーモセットを含むマーモセット属はオマキザル科に分類されているが、以前はタマリンの仲間などと共に、独立したキヌザル科(マーモセット科)として扱われていた。

現在も独立したキヌザル科としての支持も多く、キヌザル科として分類されることもある。

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