シロガオマーモセットはブラジル南東部のエスピリオサント州やミナスジェライス州の森林地帯に生息している小型の霊長類で、体長はわずか20cm程度しかない。 毛色は暗褐色や黒褐色などで、体は雄の方が大きい。 また、、雌雄共に尾は体長よりも長く、灰色と黒色のバンド模様になっている。 一見するとコモンマーモセットに似ているが、顔の感じはちょうど反対で、シロガオマーモセットの顔周りから喉にかけては白く、耳の房毛は黒色になっている。 また、クロミミマーモセットにも似た感じがするが、クロミミマーモセットの耳の房毛は小さな束になっているほか、シロガオマーモセットの顔の白い毛は広い範囲で見られる。 低地の二次林や山地林などに生息していて、標高500~700m程のところに多く見られるが、800m程のところでも姿が見られる。 ふつうは8~10頭位までの家族単位で生活していて、ほとんど樹上生活をしている。 行動範囲は0.1~0.4k㎡程度と言われていて、雑食性で主に果物や昆虫、樹液などを食べるが、木の実や葉、花や蜜などのほか、鳥の卵やカエル、カタツムリ、トカゲ、クモなども食べる。 外敵は猛禽類や大型のヘビ、ネコ科の哺乳類などで、危険が迫ると鋭い声で仲間に知らせる。 繁殖は年間を通して見られるが、一夫一婦で、群れの中の支配的な雌雄だけが交配する。 妊娠期間は140~148日程で、1産1~3子、ふつうは2子を出産する。 生まれたばかりの子どもには顔周りの白色や耳の房毛は見られないが、耳の房毛は生後2週間を過ぎる頃には生えはじめる。 育児は群れの仲間も助けて行われ、子どもは5~6ヶ月程で離乳し、この頃には成獣と同じような体色になっている。 15~18ヶ月程で性成熟し、寿命は10年程度と言われている。 このほか、シロガオマーモセットは現在のところ絶滅の危険はないとされているが、生息地が限られている為、開発などによる生息地の減少などが心配されている。 尚、シロガオマーモセットを含むマーモセット属はオマキザル科に分類されているが、以前はアカテタマリンなどのタマリン属と共に、独立したキヌザル科(マーモセット科)として扱われていた。 現在もその支持は多く、キヌザル科として分類されることもある。 オマキザル科の動物へ / このページの先頭へ |
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シロガオマーモセット