リスザルの仲間は中央アメリカから南アメリカのコロンビア、ブラジル、ボリビアなどに広く分布しているが、ボリビアリスザルはアンデス山脈の東側のボリビアやブラジル、ペルーなどに分布している。 コモンリスザル(単にリスザルとも呼ばれる)とよく似ていて、体毛は短く、毛色は黄色や黄褐色などで、腹部は淡く、四肢は黄色っぽい。 体に比べると頭部は大きく、尾は体長よりも長く、先は黒っぽい。 目のまわりが白っぽく、口のまわりが黒いことなども同じだが、コモンリスザルに比べると、ボリビアリスザルの頭部は黒っぽく、額の模様も丸いとされている。 習性もコモンリスザルと同じで、群居性が強く、時には群れ同士が集まって200頭を超える大きな群れをつくることもある。 普通は30~50頭ほどの群れで生活しているが、成熟した雌雄は、群れの中ではそれぞれ別のグループをつくって行動している。 ボリビアを中心としたアマゾン川上流域の森林地帯に生息していて、標高1500m位のところでも見られる。 また、二次林やマングローブの生える湿地帯などにも生息していて、ほとんど樹上生活をしている。 木の上では敏捷に動き回り、長い尾はバランスをとるのに役立っているが、地上では四足歩行をする。 昼間に活動し、主に果実や木の実、木の葉などのほか、昆虫やカエル、鳥の卵なども食べる食性も同じだが、ボリビアリスザルはコモンリスザルに比べるとより社会性が強く、仲間同士のコミュニケーションをとる鳴き声なども多くあげると言われている。 繁殖は乾季に見られるが、決まった繁殖形態はなく、多くは雌雄共に複数の間で交配が行われる。 妊娠期間は152~172日程で、ふつうは1産1子、稀に2子を出産する。 育児は雌によって行われるが、ほかの雌が手伝うこともある。 子どもは4~6ヵ月程で離乳し、1年程で独立する。 雌は2年半から3年程で性成熟し、その後も同じ群れに留まっているが、雄は4~5年程で群れを離れ、成熟した別の雄の群れに参加するようになる。 野生での寿命は15年、飼育下では20年程度と考えられているが、30年程度の寿命があるとも言われている。 外敵はオセロットなどのほか、ワシやタカ、フクロウなどの猛禽類に襲われることも多いが、近年は開発による熱帯雨林の喪失や、ペットを目的とした密猟などによって生息数は減少している。 オマキザル科の動物へ / このページの先頭へ |
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ボリビアリスザル