ヨザル

ヨザル さんのプロフィール


動物図鑑・ヨザル

ヨザル

霊長目 ヨザル科
学 名 Aotus trivirgatus
英 名 Night Monkey / Owl Monkey
分布域 アマゾン盆地周辺
生息環境 森林地帯
体 長 30~40cm 前後
尾 長 30~40cm 程度
体 重 600~1,000g 程度

ヨザルはコロンビア東部からベネズエラ南部、ブラジル北部などに分布する夜行性のサルで、深い熱帯雨林などに生息している。
真猿類(オマキザルオナガザル類人猿など)では唯一の夜行性の動物で、ほとんど樹上で生活をおくっている。

毛色は上面は銀灰色や灰褐色、腹部は橙色から褐色などで、毛は短くて、フサフサとして柔らかい。
顔にもまばらに毛が生えていて、頭部は丸く、耳は毛の中に埋もれているが、学名の「Aotus」は、ギリシャ語で「耳なし」を意味している。

また、ヨザルは垂直方向の生息域も広く、低地の森林地帯だけでなく、2,000mを越える高地にも生息している。
この為、低地のものよりも標高の高いところで暮らしているものは、毛が厚い傾向がある。

尾は体長よりも長く、毛に覆われている。
この尾は物に巻きつけることは出来ないが、樹上でのバランスを取るのに役立っている。
また、四肢には5本の指があり、爪はすべて平爪になっている。
いずれの指もかなり長く、後肢で木の枝をつかむことができるほか、前肢も器用に使うことが出来る。
頬袋はなく、体の大きさは雌雄であまり変わらない。

ヨザルはまったくの夜行性の動物で、昼間は木の洞などで丸くなって眠っているが、夜間は活発に活動し、暗闇の中でも枝から枝へと素早く移動する。
跳躍力にも優れも、4m程の樹間を跳ぶとことが出来ると言われている。

同じ夜行性のスローロリスの目も大きいが、ヨザルの目は更に大きい感じがする。
この丸くて大きな目は夜間での行動に役立っているが、ヨザルの顔はかなり印象的でもある。
目の上には三角形をした白い毛の部分があり、その三角形の外側と両眼の間にある3本の黒っぽい筋が頭頂部で繋がっている。
この特徴的な顔の模様はフクロウを思わせることから、英名ではヨザルを Owl Monkey(フクロウザル) と呼ぶこともあり、学名の「trivirgatus」は、ギリシャ語で「三本の枝・筋」を表している。

また、ヨザルは完全な夜行性であるが、月の出ている夜のほうが活発に動き、特に満月の夜には活発で活動時間も長いと言われている。

普段は雌雄とその子どもからなる2~5頭の群れをつくって生活しているが、時には群れ同士が集まって数十頭になることもある。
食性は雑食性で、果実や木の葉のほか、ハチミツや昆虫、カエル、カタツムリ、小鳥なども食べる。

群れは縄張りをもち、尾の基部にある分泌腺からの臭いを樹木につけたり、尿を四肢につけ、これを樹木にこすり付けたりして臭いを残す。
行動範囲は200~250m四方程の中を、一晩に700~800m程度移動すると言われているが、生息環境や雨季や乾季によっても幅がある。

鳴き声は、かなり高い声からささやくような声まで、さまざまな声をあげることができる。
時にはドラを叩くような大きな声を出したりするが、ヨザルの顎の下には嚢があり、大きな声を出せるのはこの嚢の作用で、1km先まで届くと言われている。

性質はおとなしいが、神経質な動物でもある。
外敵はジャガーなどだが、樹上生活をしているので猛禽類などに襲われることも多い。

妊娠期間150日程で普通は1産1子、時に2子を出産するが、決まった繁殖期はないとされている。
生まれたばかりの子どもの体重は100g程で、授乳の時を除いて、1~2週間はほとんど雄が育児を行い、移動の時も背中に乗せて移動する。
この様に雄が中心に育児をするのは、出産後の雌の体力負担を増やさない為と言われている。

子どもは3~4週間は親にしがみついているが、生後7週目頃になると跳ぶことが出来るようになる。
2年を超える頃には成熟し、雌雄共に3年程で性成熟すると考えられている。

一夫一婦で、その関係は一生続くとも言われている。
野生での寿命は10年程度、飼育下では20年程度と考えられているが、飼育下では30年を超えるものも報告されている。

ヨザルの仲間は中央アメリカ南部から南アメリカのアンデス山脈より東部に広く分布して、最近ではこれまで亜種とされていたものが、毛色の特徴や染色体の数の違いなどから種とされるようになり、細分化されている。

また、ヨザルは以前オマキザル科に属していたが、現在は独立したヨザル科に分類されている。


ヨザル科の動物へ / このページの先頭へ
動物図鑑・ヨザル 1動物図鑑・ヨザル 2動物図鑑・ヨザル 3動物図鑑・ヨザル 4動物図鑑・ヨザル 5動物図鑑・ヨザル 6動物図鑑・ヨザル 7





Private Zoo Gardenは、国内の動物園で会える動物たちを紹介している、インターネット動物園です。
 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。
 このページの先頭へ