バッティコファーグエノンは、西アフリカのベニンからトーゴ、ガーナなどを経て、セネガル辺りまで分布しているショウハナジログエノンの亜種で、顔は黒色や黒灰色をしているが、鼻には特徴的な白いスポットがある。 分布域はリベリアとコートジボワールとの国境を流れるCavally川から西側で、河川があるような湿地帯や沼地などの森林地帯に生息している。 オナガザル科のサルで、頬にはニホンザルのように頬袋をもっているほか、尾は体長と同じくらい長い。 体色は茶褐色やオリーブ色のような感じで、喉から腹面にかけては白く、四肢の内側も白色をしている。 また、喉元に見られる白い毛は長くてフサフサとしていて、耳の周りにも白いふさ毛が見られる。 ショウハナジログエノン(C.p. petaurista)との違いは、目の下にはっきりとした白色の帯が見られないことや、耳の上辺りから伸びる黒色の帯が、頭の上で交わらないなどの違いがあるとされている。 習性や食性などは同じで、昼間に行動し、ほとんど樹上生活をしている。 水を飲んだりするときなどのほかには、地上に降りてくることは少なく、樹上を活発に移動して、果実や木の葉、昆虫などを食べる。 野生下での詳しい繁殖状況などは分かっていないが、ふつうは1産1子を出産する。 外敵はヒョウなどの肉食動物などよりも、大型の猛禽類に襲われることが多く、飼育下での寿命は25年程度と言われている。 現在のところ、バッティコファーグエノンは絶滅の恐れはないとされているが、近年の開発などによって、生息地の減少が心配されている。 オナガザル科の動物へ / このページの先頭へ |
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バッティコファーグエノン(ゲノン)