ホッキョクギツネ さんのプロフィール |
ホッキョクギツネ |
||||
食肉目 イヌ科 | ||||
学 名 | Vulpus lagopus / Alopex lagopus | |||
英 名 | Arctic Fox / Polar Fox | |||
分布域 | 北極圏 | |||
生息環境 | 主にツンドラ地帯の森林 | |||
体 長 | 45~75cm 程度 | |||
尾 長 | 25~43cm 程度 | |||
体 重 | 2.5~8kg 程度 |
ホッキョクギツネはアイスランドやグリーンランド、アラスカやヨーロッパ、ロシアなどの北極圏に分布し、夏は海辺近くで生活し、海が氷に閉ざされる冬場には、海岸から離れた丘陵地帯や山地などで生活している。 幾つかの亜種が知られているが、いずれも極寒地帯に生息するため、ホッキョクギツネの毛はイヌ科の中でも目立って厚く、足の裏にもホッキョクグマ (シロクマ) のように毛が生えていて、全体にずんぐりとした感じを与える。 毛色は、夏では背面が褐色から黒褐色、腹面は白色や黄色を帯びた白色で、冬には全身が白色になるが、地域によっては冬でも白くならず、青灰色や褐色のままのものも見られる。 また、頭部は比較的丸く、鼻面や耳は短く、体は雄の方が大きい。 ホッキョクギツネはマイナス50℃の氷原にも生息し、寒さにはきわめて強く、実験的にはマイナス80℃に下げた条件下でも耐えている。 冬期の荒れた天候の間は、巣の中で天候が回復するのを待っているが、冬眠することはない。 巣穴は丘陵地帯などに網目状に延びたものをつくるが、入り口は4~8ヵ所程つくられる。 この巣穴は年ごとに広げられ、幾世代かに渡って長い間使われる。 普段は単独かつがいで生活し、小動物や鳥、魚やアザラシの死肉などを食べるが、主にレミングを捕食していることから、ホッキョクギツネの生息数はレミングの生息数によって変化するとされている。 この他、ホッキョクグマの残したものやワモンアザラシの子どもを襲うこともあるほか、夏には果実や海藻、昆虫なども食べる。 また、冬に備えて、獲物を巣穴などに貯えるようなこともする。 昼夜を問わず活動し、嗅覚にも優れ、2メートル程の雪に埋もれている死肉なども嗅ぎだすことができるほか、聴覚も優れている。 ホッキョクギツネは泳ぎも巧みで、流氷の間を泳いで島に渡ることもある。 また、獲物が少なくなる秋から冬にかけては、流氷に乗って800km程も移動した例が記録されている。 一夫一婦で、繁殖期は4~7月に見られる。 妊娠期間は46~58日程で、1産4~11子(最大19子を出産するとも言われている)、ふつうは5~8子を出産する。 生まれたばかりの子どもの体重は70g程で、1~2ヶ月は授乳期間がある。 この頃までは雄も育児に参加し、雌雄ともに10ヵ月程で性成熟する。 ホッキョクギツネは厳しい環境で生活していることから、野生での寿命は3~6年程度と考えられているが、飼育下での寿命は15年の記録が知られている。 外敵はホッキョクグマやオオカミなどがあげられるが、現在のところホッキョクギツネの生息数は安定していると言われている。 しかし、地域によってはヒツジなどの家畜を襲ったりすることから害獣として駆除されてる他、スカンジナビアなどに分布しているものは、アカギツネなどとの競合もあり生息数が減少している。 イヌ科の動物へ / このページの先頭へ |
Private Zoo Gardenは、国内の動物園で会える動物たちを紹介している、インターネット動物園です。 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。 |
このページの先頭へ |