「アリクイ」は有毛目アリクイ亜目に属しているものの総称として使われていて、アリクイ亜目にはオオアリクイ科とヒメアリクイ科が含まれている。 いずれもシロアリなどを主に食べることから名前が付けられているが、地上性のものと樹上性のものがいて、体の大きさや毛色などにも大きな違いがある。 しかし、アリクイの仲間はすべてメキシコ辺りから南アメリカにかけて分布していて、森林や草原地帯などに生息している。 アリクイの特徴は、長い円筒形になっている口で、歯はもっていない。 舌はミミズ状で頭部よりも長く、アリ塚や朽ちた樹木などに長い舌を突っ込んで、シロアリや昆虫などを舐め取るようにして食べる。 また、前肢の爪は強力で、アリ塚を壊したり、外敵に対しての武器にもなっている。 体毛は地上性のものは長いが、樹上性のものでは短い。 尾はどれも長いが、地上性のものは尾にもフサフサとした毛が生えているが、物に巻きつけることはできない。 樹上性のアリクイの尾は木の枝に巻きつけることができ、尾の先や下面には毛が生えていない。 森林や草原、サバンナなどに生息していて、群れをつくることはなく、普段は単独で生活している。 また、視覚や聴覚は鈍いが、嗅覚は優れていて、主に夜間に活動する。 一夫多妻で、ふつうは1産1子、稀に2子を出産する。 尚、アリクイ亜目 (Vermilingua / Anteaters)は2科を含んでいて、ナマケモノの仲間と共に有毛目を構成しているが、以前はアルマジロ類を含め、貧歯目として扱われていた。 現在、アリクイの仲間は3属4種が知られている。
* 写真右列下から3枚はコアリクイ、その他はオオアリクイ オオアリクイ科の動物へ / このページの先頭へ |
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アリクイ