ベネットワラビー
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ベネットワラビー (アカクビワラビー) さんのプロフィール |
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| ワラビーとは小型のカンガルーの総称で、ベネットワラビーをはじめ、ダマワラビー、パルマワラビーなど、およそ40種類近くのワラビー属が知られているが、いずれもカンガルー属よりも体は小さい。 ベネットワラビーはオーストラリアのクインズランド州やニューサウスウェールズ州、ビクトリア州などの東部やタスマニアなどに分布していて、サウスオーストラリア州南東部の一部にも分布している。 体は雄の方がかなり大きく、体色は灰褐色や赤褐色、茶褐色などで、雌は少し明るい色をしている。 喉から腹部にかけては淡くて白っぽく、口の辺りには白い筋が見られる。 また、耳の先端部分は黒っぽく、四肢も先端部分は黒い色をしている。 尾は体長と同じほど長く、ワラビー類の中では最も体が大きいが、体つきはしなやかで細い感じがする。 ベネットワラビーは別名をアカクビワラビーとも呼ばれているように、首と肩は赤っぽい色をしているが、タスマニアに分布しているものは全体に暗色で、首周りの赤色も目立たず、毛も少し長い。 この様なことを含めそれぞれを別亜種として、オーストラリア本土のもの(M.r.banksianus)をアカクビワラビー、タスマニアに分布しているもの(M.r.rufogriseus)をベネットワラビーと呼び別けることがあるほか、ベネットアカクビワラビーなどと呼ばれることもある。 ユーカリ林や森林地帯、灌木地帯などに生息しているが、採食する時には草原や草の生えた高台などにも姿を見せる。 昼間に活動するが、早朝や夕暮れ時に活発に活動し、日中は休んでいることが多い。 主に草類を主食としているが、木の葉や樹皮、果実なども食べ、前足をうまく使って食べ物を口へ運んで食べる。 平均した縄張りの広さは雄で0.31k㎡、雌で0.12k㎡と言われていて、雄の方がかなり広い。 また、行動範囲は夏よりも食料の少なくなる冬の方が広くなる傾向が知られている。 早く移動するとはカンガルーのように後足を使ってポップして移動するが、歩く時には、後足と長い尾で体を支えるようにしながら前足を地面につけ、そのあと後足をスイングするように一緒に前に出して移動する。 カンガルー属のように大群をつくることはなく、普段は単独、或いは小さな群れで生活しているが、水や食料の豊富なところでは30頭程が群れることもある。 有袋類は興奮したときや暑いときなどに手やひじをなめる習性があるが、これは体温の発散に役立っていると考えられていて、ベネットワラビーもその様子が動物園などでもよく見られる。 また、大きな耳も熱の発散の役割を果たしていると考えられているが、大きな耳は聴覚の優れていることを示していて、視覚や嗅覚にも優れている。 オーストラリア本土では一年を通して出産が見られるが、タスマニアでの出産は2～4月頃にかけて多く見られる。 妊娠期間は1ヵ月程で、普通は1産1子を出産する。 生まれたばかりの子どもの体重は1gにも満たないが、子どもは自分の力で育児嚢のなかに入っていく。 子どもは生後6ヵ月頃には袋から頭を出しはじめ、7ヵ月頃には這い出てくる。 9ヶ月くらいまでは育児嚢から出たり入ったりしているが、その後も4～5ヵ月程の離乳期間がある。 雌は14ヵ月、雄では19ヵ月程で性成熟し、雄は離れて独立していくが、雌は遠くには離れず、母親の近くに残ることが多い。 野生での寿命は12～15年程度と言われている。 このほか、ベネットワラビーはニュージーランドなどにも人為的に移入されていて、標高2000m程のところにも姿を見せるが、一部のものはヒツジの牧草地などにも入り込むため、時には害獣とされている。 また、フランスでは動物園から逃げ出したものが野生化し、パリから50kmほど離れた森林に小数がながら定着している。 尚、ワラビーの仲間には、本種のように森林地帯などに生息するもののほか、イワワラビーのように、荒れた岩場などに生息しているものもいる。 カンガルー科の動物へ / このページの先頭へ |
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ベネットワラビー (アカクビワラビー)