パラグアイカイマン さんのプロフィール |
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パラグアイカイマンは中型のアリゲーターで、南アメリカに分布している。 他のワニ類と同様、河川や湖沼などに生息していて、普段は単独で生活している。
パラグアイカイマンの分布域・生息環境 パラグアイカイマンはアルゼンチン北東部やウルグアイ、ペルー南東部、ボリビア東部、ブラジル中部や南西部、パラグアイなど、南アメリカに広く範囲に分布している。 他のワニ類と同様、河川や湖沼、湿地や泥地などに生息していて、水から遠く離れたところでは見られない。 パラグアイカイマンの大きさ・特徴 パラグアイカイマンは、体は雄の方が大きく、雌は平均すると1.4m程だが、雄は平均2~2.5m程度、大きいものでは全長3mに達するものも見られる。 体つきはメガネカイマンと似ていて、両眼の間には隆起があり、鱗は全体によく発達している。 パラグアイカイマンの生態・生活 パラグアイカイマンは、カイマン類の中ではもっとも南に分布していて、河川や湖沼、湿地や泥地などに生息している。 普段は単独で生活しているが、乾季や餌の多い水域では、複数が見られることもある。 一日の大半を水の中で過ごしていて、子どもは昆虫や水生無脊椎動物などを食べるが、成長するとカニなどの甲殻類やヘビなどの爬虫類を食べるようになり、時には鳥類や、カピバラのような大型のげっ歯類などもとらえるようになる。 また、パラグアイカイマンは魚類、特にピラニアを食べることが知られていて、ピラニアカイマン(Piranha caiman)と呼ばれることもあるが、この呼称は、固体によっては下顎の大きな歯が上顎を突き抜け、鼻の上に突き出すことがあり、その様子がピラニアのように感じさせることから付けられているとも言われている。 外敵はジャガーや大型のアナコンダなどで、特に体の小さい雌や若いものが襲われる。 また、卵は多くの小型哺乳類によって狙われるほか、子どもはサギ類などの鳥類にも襲われるため、日中は水草の陰などに身を潜め、夜になると活動をはじめる。 パラグアイカイマンの繁殖・寿命 パラグアイカイマンの繁殖期は、12~翌年2月頃にかけての雨季に見られ、繁殖は一夫多妻で行われると考えられているが、詳しい繁殖形態は分かっていない。 雌は21~38個程の卵を産卵するが、体が大きい雌は40個ほどの卵を産むこともある。 巣は、水辺の近くに泥や植物などを用いてすり鉢状の巣をつくり、卵は孵化するまで雌によって守られる。 卵はふつう60~75日ほどで孵化するが、外敵などの脅威が高まると、雌は巣を放棄する傾向があると考えられている。 孵化した子どもはほとんど親からの保護を受けることなく、自ら採餌をはじめ、成長していく。 雌雄ともに10~15年ほどで性成熟し、寿命は長く、野生下で30年程度、飼育下では50~60年と考えられているが、寿命についても詳しいことはあまり分かっていない。 パラグアイカイマンの保護状況・その他 パラグアイカイマンは、かつては皮を目的とした乱獲により、一時は生息数が激減していた。 その後、ブラジル政府などの保護政策によって生息数は回復し、現在のところ絶滅の恐れはないとされている。 ブラジル南西部に広がるパンタナール大湿原には、現在ではおよそ1,000万頭ものパラグアイカイマンが生息し、おそらく地球上では最大の単一のワニの生息域と言われている。 しかし、皮を目的とした密漁などが依然として行われていて、ダム建設や鉱山、森林開発などによる生息地の減少なども心配されている。 尚、パラグアイカイマンは、以前はメガネカイマンの亜種などとされていたが、現在は別種として認識されている。 |
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