カピバラ さんのプロフィール |
カピバラ |
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齧歯目 カピバラ科 | ||||
学 名 | Hydrochoerus hydrochaeris | |||
英 名 | Capybara | |||
分布域 | アンデス山脈より東の南アメリカ大陸 | |||
生息環境 | 河川や湖などの水辺の茂みや林など | |||
体 長 | 1~1.3m 程度 | |||
尾 長 | 50~62cm 程度 | |||
体 重 | 35~65kg 程度 | |||
カピバラは南アメリカ東部のアマゾン川流域を中心に分布している齧歯類だが、カピバラは齧歯類の中ではもっとも体が大きく、アライグマよりも大きい。 毛は硬く、背面は赤褐色から褐色、灰色などで、腹面は黄褐色などの淡い色をしている。 顔つきはマーラのような感じもするが、耳は小さく、丸くて黒い。 また、一見するとヌートリアにも似た感じがするが、カピバラの鼻先は黒っぽいが丸みを帯びていて、、尾もほとんどないので容易に見分けることが出来る。 体つきも、全体にずんぐりとした体つきをしている。 四肢は後ろ足の方が前足よりも長く、体は雌の方が雄よりも少し大きい。 また、雄の鼻の上には分泌腺があり、交尾期には臭いを木や草にこすり付けたりして雌の注意を引くことをする。 カピバラは南アメリカの大部分に分布していて、低地林や草原などに生息しているが、河川や湖、沼などの水辺近くの茂みや湿地帯などで生活し、水辺から離れたところでは見られない。 ふつうは10~20頭程の群れで生活しているが、群れは一頭の雄に複数の雌とその子どもたちで形成されている。 水の少なくなる乾季には水場を求めて移動を行ない、群れ同士が集まって大きな群れをつくることがある。 時には、限られた水辺に100頭程が集まることがあるが、雨季になると再び元の小さな群れになって生活する。 主に朝夕に草類や水生植物などを採食するが、時折果実や樹皮なども食べる。 しかし、多くの齧歯類は前足を器用に使って食べ物を口に運ぶが、カピバラはほかの齧歯類のように、前足で食べ物をつかんだりすることは出来ない。 日中の気温の高い時には水の中などで休んでいるが、水から出ても、採食以外に動き回ることはあまり見られない。 また、水辺での生活に適したように、カピバラの四肢にはわずかだが水かきがあり、危険が迫ったときなどは水中に逃げる。 泳ぎは巧みで、ジャガーやピューマ、オセロットなどの外敵に襲われると、目と鼻だけを水から出して水中に隠れてしまう。 潜水能力にも優れていて、5分程の間は水中に潜っていることができると言われている。 カピバラは水と密着した生活をしていて、排糞や交尾も水中で行う独自の習性があり、リスやヌートリア、ビーバーなど、他の齧歯類のように巣をつくることもなく、岸辺の草むらなどに出産する。 一夫多妻で決まった繁殖期はないが、繁殖は5~6月頃の雨季の初めに多く見られる。 交尾は水中で行われ、妊娠期間150日程で、1産2~8子、ふつうは3~4子を出産する。 子どもは出生後すぐに歩くことができ、1週間ほどで草を食べはじめるようになる。 育児は群れの協力によって行われ、3ヵ月程で完全に離乳する。 1~1年半位で性成熟し、飼育下での寿命は10~12年程度。 野生での寿命は8年程と言われているが、肉食動物に捕食されたりする為、実質的な平均寿命は4~6年程度とも言われている。 性質は穏やかで争うことも少なく、人間との交渉が多いところでは夜行性になりやすい。 また、地域によっては毛皮や肉を目的として飼育されているが、カピバラは飼いやすくよく慣れる動物であることから、国内の動物園でもよく見かけられ、人気者でもある。 このページの先頭へ |
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