クロサイの仲間は、ケニアからタンザニア、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、南アフリカ共和国などのほか、カメルーンにも分布しているが、ヒガシクロサイは所謂クロサイの亜種で、ケニアやタンザニア北部などに分布している。 体格や体型などは他のクロサイと同じで、角も前後して二本あるが、ヒガシクロサイはミナミクロサイなどに比べると、より長くて湾曲した角をしているとされている。 また、クロサイはシロサイよりも気が荒いと言われているが、ヒガシクロサイは、クロサイの中でも最も攻撃的だとも言われている。 生態や食性などは他のクロサイと同じで、森林やサバンナ、ヤブ地などに生息していて、平地から高地まで見られる。 普段は単独で生活していることも同じで、マメ科の低木を中心に、木の芽や枝、樹皮、果物などを主に食べる。 視力は弱いが、嗅覚や聴覚は優れていて、行動範囲には糞や尿などで臭いを付け、縄張りを主張する。 水は毎日飲み、皮膚を寄生虫などから防ぐため、しばしば泥浴びや水浴びを行う姿が見られる。 一夫多妻で、雌は妊娠期間15ヵ月程で、ふつうは1産1子を出産する。 授乳期間は18ヵ月程で、子どもは2~4年で独立する。 雌は5~7年、雄は7~8年で性成熟し、野生での寿命は25~35年程度と言われているが、飼育下では30~45年、中には50年を生きた例も知られている。 また、成獣にはほとんど外敵はいないが、子どもなどはハイエナやライオンなどに襲われることがある。 このほか、ヒガシクロサイは、かつてはスーダン南部やエチオピアなどにも分布していたと言われているが、シロサイなどと同様、生息地の破壊や角を目当ての密猟などによって生息数は著しく激減している。 現在、ヒガシクロサイを含め、クロサイの仲間はすべて国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、絶滅危惧種としてレッドリストに指定される状況になってしまっている。 サイ科の動物へ / このページの先頭へ |
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ヒガシクロサイ