カンスーアカシカは中国甘粛省や四川省などに分布するアメリカアカシカの仲間で、英名でカンスーワピチなどとも呼ばれている。 毛色は茶褐色や赤褐色などで、体は雄の方が大きい。 ほかのシカの仲間と同様、雄だけが角をもっているが、この角は毎年春になると伸びはじめ、繁殖期を向かえる秋には完成する。 繁殖期の雄は角を突き合わせて雌をめぐって争うが、繁殖の後、冬の終わり頃には抜け落ちて、次の春に再び伸びはじめる。 山地の森林地帯などに生息し、普段は雌雄が別の群れをつくって生活している。 草や木の葉、木の芽などの植物質を食べ、食性や習性などはほかのアカシカと同じと考えられている。 ところで、アカシカの仲間は北アメリカ西部や北東アジア、ヨーロッパなどに広く分布しているが、以前はいずれもヨーロッパに分布するアカシカ(Cervus elaphus)の亜種とされ、カンスーアカシカもそのように扱われていた(C.e. kansuensis)。 しかし、現在は北アメリカ西部や北東アジアに分布するものは別種とされていて、これらはアメリカアカシカ(ワピチ・Cervus canadensis)などと呼ばれていて、カンスーアカシカもアメリカアカシカの亜種(C.c. kansuensis)との見方がされている。 また、中国東北部や極東ロシア、朝鮮半島などには、国内にも分布しているニホンジカが分布しているが、ニホンジカはアカシカとは別種で、カンスーアカシカもニホンジカとは別種である。 外敵はウマグマなどのヒグマが考えられるが、アカシカの袋角や角は漢方薬に利用されることがあり、カンスーアカシカの角も同じく利用されるほか、肉を目的とした狩猟の対象にもなっている。 詳しい繁殖の様子などは知られてないが、他のアカシカのように、妊娠期間240~260日程で、1産1~2子、ふつうは1子を出産すると考えられている。 生まれたばかりの子どもの体重は15kg程で、2ヵ月程で離乳する。 野生での寿命は10~13年、飼育下では20年以上の寿命があると考えられている。 近年は生息地の開発などで生息数が徐々に減少していると言われているが、カンスーアカシカの生息数や保全状態はよく分かっていない。 シカ科の動物へ / このページの先頭へ |
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カンスーアカシカ (カンスーワピチ)